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Ibっていう神ゲーしました

 未プレイの方は読まないことをお勧めします。また、最後の方は素人の考察(笑)があります。嫌気がさしたら引き返すことを推奨します。





 ゲーム久しぶりにしましたね。
 昔YouTubeかニコニコ動画で実況動画観たんですけど、何も覚えているはずはなく。美術館の話だってことは覚えてるんですけど、正直謎とか何も覚えてなくて、ほぼ初見プレイでした。
 簡潔に言うとですね、やっぱ名作です。フリーホラーゲームはかなり名作が多いですが、その中でも音楽やストーリー、芸術性などが素晴らしい、そう思います。(個人の意見)
 実際に美術館があるなら、展示品に誘われるのは困りますけど、作品は色々と眺めてみたいな、という風に思いました。

 さて、感想の方に入りましょう。(とはいえ、プレイしてからしばらく経ってますし、謎をどうこう話せるほど覚えてもないです。ストーリーの順に私が何を考えてたのかつらつら書いてあるだけです。面白くないと思ったらすぐにこの記事から出ましょう。)
 ちなみに友人としました。(一人用なのに)
 ホラゲーだって知ってたんですけど、どういう系か分かってなかったんです。ジャンプスケア系であってほしくないとは願ってたんですけど、正直最初はびっくり系の仕掛けばっかりでしたね。
(ジャンプスケアってのはFNAFみたいな大音量でダイナミック、心臓止まっちゃう系の驚かせるやつ)
 美術品が外の世界へ干渉してきて、窓を見たら叩いてきたり赤い液体が流れたり。咳をしたり猫が鳴いたり果物が落ちたり。ビクッ、じゃないけどおおう…、って感じでした。主人公のイヴは難しい漢字が読めない設定で、ところどころ作品名が「?」になってるんですよね。プレイヤーの私たちが作品を見て、説明を見て、?には何が入るか考察する。普通に面白いです。しかも、このゲームやり込み要素がありまして。見た作品の数がカウントされるので、進むたびに毎回美術品に触れていました。楽しかった〜
 まず、親と一緒に美術館行くんですよね。
で、受付済ましてる間に先に一人で美術館を回ると。3階が休憩スペースとなってて、いざ行ってみるととても休憩できそうな場所じゃないんですけどもね、大きな作品があると。それを見ると音楽が無くなり、さっきまで美術館にいた人はみんな消えちゃった… 美術館を回ると「おいでよイヴ」 ひえーこわい
 でもね、みなさん。色々不思議な点があるんですよ。なぜゲルテナの作品は「イヴ」という名前を知っているのか。そもそもイヴの名前の由来はなんなんでしょう。ヴとなるならIbじゃなくてIveとかEveとかありますし。
 そういうところは感想の後にちょっと書こうかと思います。本当は2周目したら分かるのかもしれないんですよ。ステージ解放があるそうなので。
まあまあ、本題に戻ろう。

 そこからはなすがままにゲルテナの世界へと入っていくわけです。鍵を取ったらかえせと怒るお姉さんや、自分の絵が大好きなアリ、無個性の3体(perfumeってずっと呼んでました)
 嘘つきたちの部屋では「やっときたかちゃんとした謎解き」と思ったんですけど、瞬殺でした。
 すぐ解けちゃって、やっぱ二人でするのはサクサク進んで楽しいと感じましたね。
 この中には自分を襲ってくる奴がいる、と思うと無個性とか◯い服シリーズの女性とかに出会うたびにドキドキするんですけどね。たのむ、ここで出てくるな…! やっぱり襲ってくるか〜
みたいなのの繰り返しです。心臓に悪くはないけど、死にたくないんで、こっちも必死です。

 プレイヤーとしても精神が疲弊してきた頃、美術館にもいた倒れてる男性を見つけて、名前はギャリー。おっ、大人だ。漢字は読めるし、重いものなら大抵動かせる。強力な味方だ、やった!
 しかも若干のギャグ要素も混じってて、会話するだけで楽しいんですよこれが。しかし、ここで気づいた私たち。セーブするとギャリーの隣にもう一人か二人は入るぞ、と。「この美術館には自分たちと同じ境遇の人間がまだ何人かいる!」
「力を合わせて脱出するのか!」そう思いました。まさかあんなことになるとは知らずに。
 ギャリーパイセンのパワーは凄まじいですね。どんな無個性もどかしてくれますし、謎解きに困ってる時は会話するとヒントを出してくれることもあります。
 一番難しかった謎がここで出てくるんですよ。そう、ティーカップ。
 ずっと友達が頑張ってました。なんとかいけたんですけどね、難しいな。
ありがとう友達、あなたと一緒じゃなかったらやってないし、できてない。
 あとね、これは後で言及する予定ではあるんですけど、なんですかあのイヴの夢と両親の絵。ギャリーはイヴが絵をみているのに対して(結構参ってるわね)的なことを感じてるんです。つまり、ギャリーには違う絵に見えているのか、はたまたこの状況で親がいなくて寂しさを感じてしまうイヴのことを思ってるのか。
 イヴの夢は誰が見せてるのでしょう。彼女自身のトラウマからなのか、作品が見せてるのか。どっちとも取れそうですね。
 鏡見てたらマネキンがくるシーンあるじゃないですか。ちゃんと本を読んでた私たちは、勿論美術品の破壊は止めないといけない、と考えましたし、なんてったって、イヴはそういうところでギャリーを止めるだろう、そう考えました。
 多分止めて正解だったんですよね。止めてなかったら無個性が動くとかなんですかね〜
 私たちがイヴの視点になって、イヴになりきって、数々の行動と選択をしたつもりです。だから、私たちが辿り着いたエンドはある種本当のエンドなのかもしれないですね。まあその話は後でするとして。
 ちなませてもらいますけど、その後もう一つ進むといきなり真っ暗になる瞬間があるじゃないですか。で、そこでライターをつけると床一面に火気厳禁、火をつけるなてきなお怒りの文章がきますよね。あれちょー面白かったです。
 友達も笑ってて、「こいつら怒ってらあ笑」的な。先生の説教を傍観してる感じに近いですね、まるで他人事で、ウケる〜ってなってました。

 しばらく進むと、今度は金髪の女の子が突撃してくるんです。メアリーって名前なんですけど、最初に突撃してきた方向から、私は怪しいと感じました。
 だって、イヴとギャリーの進行方向と逆なんですよ。お前はどこから来たの案件ですよ。薔薇も無事っぽいし。まあそれ以外に怪しい要素は見つからなかったんですけど。
 3人になってから割とすぐ、分断されるんですけど、その時に色々闇を感じましたね。まず、イヴとメアリーパートではギャリーが知ってしまったメアリーの秘密をすぐそばにあった聞き耳が告げ口に流してしまって、錯乱するメアリーが見られますし、その前にはメアリーから怪しい質問がありました。
 2人で脱出するなら…のところは、メアリーがヤバい人間だと察した私たちはメアリーと一緒を選びました。ギャリーとだなんて選んだら、合流後どんな対応するか分かりませんもの。赤い目の部屋では、メアリーとイヴ、ギャリーの意見が割れるんですよね。二人は「可愛い」「撫でたい」という肯定的な意見。ギャリーは「嫌だ」「さっさとこの部屋から出たい」とかなり否定的な意見でした。その時に、メアリーが明らかにギャリーにヘイトを向けてた。「ギャリー変なの!」みたいなね?そこで感じましたね、この二人は相容れない存在なんだろう、と。
 一方ギャリーはギャリーで孤軍奮闘。神の視点である私たちプレイヤーじゃないと、それぞれの視点を切り替えて足りないものを補い合うことはできませんからね。
 何色の間だったか忘れましたけど、二手に分かれて行動するこのエリアが一番面白かったです。作品からどういう使い道があるか予想できる(釣り人とか、傘のない乙女とかね)し、予想が当たってたら気持ちいいし、一番、「謎解きしてる」っていう気分になれました。協力型のゲームって結構ありますよね。やってみたいけど、友達が…

 無事に合流できた二人、そして本性を曝け出すメアリー。恐らくですが、ゲルテナの世界から出るには一人の犠牲が必要なんでしょうね。あそこまで外の世界へ出たいという欲望があったメアリーは、全てを知っていて、年齢の近いイヴと一緒に出たい、ギャリーはここに閉じ込める、邪魔な存在とか思ってたんでしょうか。
 最後、メアリーが恐らく描いたであろうスケッチブックの間。やはり年相応の絵だという印象です。ここも謎解きというか、アイテムをいかにして使うかという考えさせるところが多くて楽しめました。ここでハイライト。
 右側に川がありますよね。白鳥だかアヒルだかがいるところ。そこって水が流れてることになってて、花を生ける選択があるんですよ。友達とその選択肢をみて、私が「ドゥーンからのGAME OVERじゃない?」って友達に言いました。冗談半分ですよ。友達はいやまさかな、と思いながらもセーブしてるから大丈夫だと、薔薇を生けました。見事に予想が当たり、ドゥーンからの死亡。その通りすぎて、笑いが止まりませんでした。これが今プレイでの一番の出来事ですかね。
面白すぎますって。
 その後は、順調に謎を解いてゆき、最終的に「リング」にでも出てきそうな井戸らしきものが。ギャリー曰くおもちゃ箱でした。いや、赤い目の人形が井戸から出てきても面白いじゃん。
 おもちゃ箱を覗いてるところを、メアリーが突き落とすのは一番びっくりしました。絶対どこかにいるのだろうとは頭の片隅にありましたが、そんなところで出てくるとは… 怖すぎ。
 さっき、一番難しい謎はティーカップだったと書いたじゃないですか。
でも、このゲームで一番難しかったのはおもちゃ箱から落ちた後の薔薇探しだと思うんです。あれ一番難しかったですよ!
 てっきり、人形か無個性あたりが薔薇を握ってるのかと思ってました。
 あんなところに落ちてるなんて!ウォーリーを探せレベルですよ。

 まあまあ、なんとか見つかり、ラストの作品とのチェイスも無事に生き残り、錯乱したメアリーが襲いかかってきて、燃やす。燃やす選択肢は、本能的に選んじゃいました。外すとか、破るとかだったらどうなってたんでしょうね。エンディングが変わるのかな?
 燃やした後、怪我をしたギャリーに優しいイヴはハンカチを渡して、最後の最後で母親の見た目をした何かが誘おうとしてきましたが、ギャリーを信じてよかった!
 私たちの辿り着いたゴールは「片隅の記憶」というものでした。
 互いに何も覚えてないけど、これはこれでよかったんでしょうか。イヴにとっては、ギャリーという頼りになる大人との記憶を忘れてしまうのは惜しいですが、数々のトラウマが忘れられるならオッケーという感じですかね。
 一番ハッピーなのかも?

 ホラゲーは誰かとする方がいいですね。プレイ中怖いという感情もありましたけど、それよりも面白かったことの方が多かったですし。作品のタイトル予想なんて、ほぼ大喜利ですよ。真面目に予想したのもあったんですけどね。

 じゃあ、各キャラクターの感想でも述べましょうか。

 一人目、イヴ。
 一番苦労したんじゃないですかね。最初は一人からですし。いろんな作品に襲われるし。両親には会えないし、途方もない美術館。自分なら泣いちゃいますよ。この子強い。ただ、精神には限界がありますから、「心壊」ですよ。
うさぎに見えてたあの絵は、実際はギャリーがゾッとするぐらい不気味な絵なわけですよ。人形もイヴにとってはうさぎでしかないですし。
 キャラクターとしては、喋らないからの良さが出てたなあと思います。ちょっと思ったのは、このキャラクターが一番自己犠牲に近そうなんですよね。
 ギャリーとメアリーだけを外に出す、というエンディングがあってもおかしくないなあと思います。

 二人目、ギャリー。
 一体この人はどうやって、どうしてゲルテナの世界に入ったのでしょう。イヴもそうですけど、あっちの世界へ入れるトリガーがよくわからない。
 そして、ギャリーといえばライター、ですよね。(え、違う?)
 ライターを愛用してるような説明がありましたから、多分喫煙者なんですよね。でも、飴をコートに入れてるということは、禁煙を試みているのですかね。
禁煙すると、口が寂しくなるみたいな話は聞きますし。あと、ご飯が美味しくなって太る人が多いとも聞きますね。
 ギャリーは常に頼れる大人という感じでした。抜けてるところもありましたけど、愛嬌愛嬌。
 初めて出会って、「さあいきましょうか」、歩き出したその次には絵が唾を吐いて「キャー!」と叫ぶ。出オチでしょこんなの。面白すぎます。
 どうもこのゲームにはSAN値や好感度があるそうなので(それによってエンディングの分岐がある)ギャリーともっと仲良くなれるのかなあと希望を抱いてます。
 一緒にいると、漢字が読めるので、やり込み要素である真ゲルテナ展での作品の解放ができるんですよね。私それ最初知らなくて、イヴが見たら良いと思ってたから、作品が読めないといけないとは思わず、真ゲルテナ展行ったら思ったより作品数が少なくてびっくりしました。
 イヴがいて、ちゃんと読めないとダメなのね。

 三人目、メアリー。
 よくよく考えたら、同情の余地があるんですよね。この子も純粋だから、きっとただ出たいだけなんだと思います。その結果の行動が裏目に出たり、悪印象を抱かせたりするだけで、根はいい子なのか、も?ただ、ギャリー好きの私からしたら、ギャリーを置いてくなんてできません。残念、あなたとは一緒に出られなさそうだ。
 でも、この人の不思議な点は結構あるんですよね。考察を後にするのでそこで触れます。


 個人的にお気に入り作品コーナー
 出会ってきた作品、ギミックで好きなのを紹介します。
 「聞き耳」と「告げ口」は気づいた時嬉しかったです。「そういうことか!」となりましたね。
(お前だけだって? 他の人はすぐ気づいた? ちょっとやだ、恥ずかしい)
 印象に残ったのは、「落下した星」と「決別」ですかね〜 「落下した星」は上下で繋がってるのを知ってから、ちょっと怖かったですし、誰かの暗示なんじゃないかとも思いました。三人いて、一人が失敗。まるでこの世界を表してるようで。
 そして「決別」ですよ。これも何かの暗示なんですかね。ゲルテナの世界は奥が深いですね…

 テーマはなんなんでしょう。プレイしてあまり掴めませんでしたが、「色」が一つこのゲームを支えるものではあると思います。三人のキャラクターは色の三原色ですよね。やはり、美術館、展示品が主体なので、色が大きく関わってるのでしょう。でもそれだけなのですかね。
 きっと、他にもあるんでしょう。ギャリーとか、メアリーとか、何かしら秘密があるんだと思います。メアリーは父親だけいるっぽいんですよね。メアリーを描いたのはゲルテナですから、そのことを指してるのかもしれないですけど、もし実在していた人物だったとしたら…?
 メアリーの元になった子は父親しかいなかったのかもしれませんね。

 話もそろそろ終盤ですかね。考察をしてみました。暇な人は見てください。多分頓珍漢です。



 以下考察
・ゲルテナの作品はイヴの名前をなぜ知ってる?
 名前の由来は?

 まずここですよね。「おいでよイヴ」って、なーんで美術館が名前を知ってるんですかねえ。
 色々考えました。多分、ゲルテナは知ってるんじゃないでしょうか。イヴという子のことを。
 ゲルテナの作品には、描かれた年代がありますよね。Ibの時は何年かわかりませんが、ゲルテナが亡くなってからそんなに経ってないんでしょう。
 両親が絵の中にいましたよね。これ、本当に両親を描いてるんじゃないでしょうか。花嫁花婿の絵もありましたけど、モデルが両親でもおかしくなさそう。じゃあ、ゲルテナが実在の人物はモデルにしないというのは必ずしもそうじゃないかも。そうなると、赤い服の女とかも実在するのかもしれないですよね。
 ではなぜイヴをゲルテナの世界へ入れたか?
 これは、母親がやけにゲルテナの作品に関心があることにも関係してそうなんですけど、父親はあまり関心がないというか、ただの美術館に来た人なんですよ。でも、母親は言葉の裏に含まれてる何かを感じました。
 母親はゲルテナの親族とかじゃないでしょうか。母親のおじいちゃんがゲルテナ、父親がゲルテナ、とか、あり得そうですよね。母親は、赤い服の女に似てるようにも見えるんですよ。まあただの勘違いかもしれないですけど。
 メアリーを現実世界に入れてあげるため、彼女の願いを叶えるために犠牲になってもらおうとしたとかですかね、理不尽極まりない話ではありますが。
 ただ、ゲルテナは亡くなってて、ゲルテナの作品がゲルテナと同じ意志を持つのか、というのは考えにくいところではありますけどね。恨みとか、よくない感情だったら作品にこもってそうですけど、そんなのなんですか? さっぱり分かりません。
 もう一つ気になるのは、イヴの名前の由来ですね。Ibがつく英単語から取ったのか、Ibという文字に何か意味が込められてるのか。bなのにヴなのがちょっと納得いかないです。気になる〜

・ギャリーってどこから来た?

 これ気になりますね〜 ギャリーと出会う前って、確実にあらゆるところで鍵が必要なんですよ。でも、空いてないということはギャリーはあの赤いところから出てきたことになりますよね。この人は何かまだ隠していることがあるのかもしれない… ゲルテナの作品ではないんでしょうけど、イヴと同じくゲルテナの親族とかでもおかしくないです。ギャリーって、名前の由来は「ギャラリー」であってるかな?
 ギャラリーは美術品を陳列する部屋や、画廊、回廊を意味するそうです。
 部屋同士を結ぶ廊下の機能を持つ長い部屋。
 彼がいたのは確かに、長い廊下のようなところでした。ということは、名前の由来の通りっぽい?
 だからといってどうやってゲルテナの世界に入ってしまったのかはさっぱり分からないですけど。

・イヴはうさぎに見えるあの人形について

 精神の疲弊したイヴにはうさぎに見えていました青くて赤い目の髪の毛がボサボサの人形。「心壊」になっているのはイヴであったと気づくのはだいぶ後のこと。スケッチブック内には、美術館がありますが、窓から見えるのはギャリーから見えている方の人形が描かれており、おそらくこのエリアの作者であるメアリーにとってもギャリーと同じように見えてるはずです。イヴは途中でなんとか心が回復したのか、おもちゃ箱などではうさぎではなく本来の姿になって見えています。
 ギャリーは「こんなの気持ち悪い」「早くこの部屋から出ましょう」的な発言ですが、うさぎに見えるイヴはもちろん肯定的な感情しかないですよね。
 ではメアリーは? 彼女は本来の姿に見えてるはず。でも、「可愛い」なんです。彼女は生まれて以来、ゲルテナの世界でしか物事を知らない。他の人とは大きく価値観が変わっていそうですね。メアリーにとって他の作品はどういう存在なのか分かりませんが、仮にイヴと一緒に脱出できて、ギャリーが置いていかれたとして、メアリーは幸せになれるんですかね?自分が求めてた父親なんていないかもしれません。価値観も周りとはずれます。ずっと慣れ親しんできた作品は動くはずがないし、もう自分のそばにはいません。イヴがいればそれでいいのかもしれないですけど、メアリーとの脱出はあまり幸せな終わりじゃなさそうだな、と個人的に思いました。メリーバッドエンドっぽいですよね。

・イヴの見た夢

  彼女は途中で恐ろしい夢を見ます。味方がいなくなり、母親と父親がいる、と思ったら消えて、しまいには何かに追いかけられる。
 この、両親のセリフはなんなんでしょう。美術館でのトラウマが作り出したものか、あるいは幼い頃の記憶か。
 私は、イヴが昔もっと小さかった頃に一度両親とはぐれた経験があるのではないかと思うんです。イヴは一度ひとりぼっちになったことがある。両親のセリフはその時のもの。彼女は両親と離れ離れになりかけるトラウマがあって、それが悪夢として蘇ったのかな、と思ったり。
 ゲーム的にはイヴの精神が崩壊していることを表したいんだと思いますけど。

・花占いが好きな女性

 ゲルテナの作品に出てくる女性はみんな花占いが好き→すなわち主人公たちの薔薇を無慈悲に奪っていくということ、ではありますが…
 それだけではなさそう。花占いって、「好き」「嫌い」って言いながら花を一枚ずつちぎっていくやつですよね。ゲルテナが生み出した作品が好き嫌いの感情のみ持っているとすると、この女性たちはゲルテナの元カノとかなんでしょうかね。浮気相手、愛人とか? なぜそこまでして花への執着があるかは分かりませんが、昔は花から絵に使う色を取ることがあった気がするんです。そういうのも関わってるのかな? 私が美術に関する知識があまりにもないせいで何も思いつかないですね。ここで一番良くないのはね、「これはゲームだし」「システム上そうせざるを得ない」という思考になることではないかと思います。
 全ての作品に意味が込められてるわけではないですが、プレイヤーとして全ての事象に意味を求めるのは悪くないんじゃないかなって。
 そういえば、青って昔は貴重だったようですね。今はそこまでではないでしょうが、原料の入手が困難だったり、量が他の色ほどないとかで高価なものだったと聞いた記憶があります。美術館内では赤い字と青い字、足跡があるので、この色も何かに関わってそうですね。ゲルテナの生きてた時代は青が他の色と同じくらいの価値かもしれないですが、仮に違うとしたら貴重な青をふんだんに使う理由があるのですかね。そもそも何を基準に赤と青で分けていたのか、それも気になりますね。
 字や指示、命令には黄色を決して使わなかった。よく考えると、作品の多くは赤や青が使われている印象でした。ここからメアリーが他二人とは違った存在であるということが表現されているのですかね〜 
 黄色というより、金色の方が私はよく使ってたように感じます。それは、新聞紙を読む貴婦人や金の像と鳥を交換してくれるお金持ちの方の印象が強いからでしょうか。

 結論 すごく面白かった!
 名作と言われるだけあります。やり込み要素もあるし、まだ行ってないステージや何個もあるエンディング。もう一回、友人としたいです。
 ホラーが苦手な私でも、心臓が止まることなく進められました。

 ここまで読んでくださりありがとうございます。
 ネタができたら書いていくスタイルでやっていきますので、どうぞよろしくお願いします。やっぱ、夜に書くのってよくないですね。ただでさえ言語化が苦手なのに、夜中に書いちゃうと意味のわからない文章が出来上がります…
 皆さんは、夜に決断するのはやめましょう。一度寝て、頭を整理させてから考え直しましょう。お風呂で考えすぎちゃう人もいるそうですし、寝る前というのは危険ですね…

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