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47都道府県ちいさな旅㉚岩手

2024年の5月は、岩手県の盛岡へ。レトロな建物がたくさんあって、散策向きのコンパクトな街でした。

出発前

岩手には花巻空港がありますが、羽田便はありません。素直に新幹線で行くことにします。

途中で中尊寺のある平泉に寄れないかと思いましたが、ちょっと難しそう。岩手はすごく広いんですよね。

ところで、盛岡でナンジャモンジャが見頃というニュースを見ました。雪の結晶のような白い花らしい。探してみましょう。

岩手県旅行プラン
【1日目】赤レンガ館、南昌荘など
【2日目】盛岡城跡公園、光原社など

2024.5.24-25

1日目

上野から盛岡までは、新幹線やまびこ号で3時間ちょっと。はやぶさならもっと速いです。

盛岡に近づくと、急に雲行きが怪しくなりました。今にも降り出しそう。

横長の盛岡駅。

左端にある「もりおか」は盛岡出身の石川啄木の文字です。

さて市内観光にはでんでんむしという循環バスが便利です。130円均一ですが路線バスサイズで、右回りと左回りがあります。

でんでんむし右回り。

まずは盛岡のランドマーク、岩手銀行赤レンガ館へ向かいました。現在はイベントスペースとしても利用されています。

東京駅と同じ辰野金吾の設計。

中は有料ゾーンと無料ゾーンに分かれています。有料ゾーンに行くつもりが、無料ゾーンに誘導されてしまいました。

無料ゾーンの小ホール。

ところで、岩手といえば石川啄木、そして宮沢賢治です。賢治は花巻生まれですが、啄木と同じ盛岡中学校を出たとか。

近くには啄木・賢治青春館というまとめ施設がありました。

こちらも元銀行の素敵な建物。

青春館を出て、アーケード商店街を抜けると小雨が降っていました。

次の目的地は、少し先にある和風建築です。途中に不思議スポットがありました。

住宅街に突如出現。

盛岡最古の洋館とのこと。外観は季節ごとに変化し、5月末はこの状態。紅葉の時期も見ごたえがありそうです。

旧石井県令邸。県令は今の県知事

イベント時は中に入れます。このときは無料の展覧会開催中。建物自体もアート感満載で、屋根裏部屋はワクワクしました。

そして、南昌荘(なんしょうそう)という実業家のお屋敷へ。ここは入場券を3枚集めると1回無料になります。

現在は、いわて生協が所有。

見どころは奥にある庭園です。こういうところだと雨も風情があっていいですね。喫茶コーナーもありました。

メニューは抹茶orコーヒー、お菓子付。

途中の商店街もいい雰囲気でした。その名もホットライン肴町(さかなちょう)。生活密着型で昔ながらのお店も残っています。

通路にも商品が並ぶ。

宿泊は、駅直結のメトロポリタン。観光案内所で入手したマップを見ていると「五百羅漢」という文字が目に入りました。ちょっと遠いけど明日行ってみよう。

夕食は駅ビルで。じゃじゃ麺、冷麺、わんこそばの盛岡三大麺も考えましたが、岩手産牛豚肉のハンバーグ定食にしました。

駅ビルのわんこそばの店。

2日目

盛岡駅にはJRのほかIGRいわて銀河鉄道があります。今回は乗りませんでしたが、コインロッカーを使用しました。

岩手の名物や雑学などが書いてあった。

今日もでんでんむしで市内観光です。ちょっと寒いけど晴れました。

まず盛岡城跡公園へ。南側の入口の坂を上り、本丸という表示に従って石段を上った先には、台座がありました。

南部中尉騎馬像台座。

上にあった銅像は軍需資材になったそうです。

公園の北側に出ると、神社などがあって人が多いです。そろそろナンジャモンジャを探してみましょう。

手がかりは官庁街の内丸地区、近くの飲食店の2階からよく見えるとのことですが……

ナンジャモンジャ?

鶴ケ池の突き当たり。もはや雪の結晶ではありませんがこれでしょう。それらしき飲食店もありました。ひとまず任務完了。

ところで、盛岡ゆかりの人物は、啄木・賢治のほかに、原敬や新渡戸稲造もいます。少し歩いたら次々に見つかりました。

公会堂前の原敬先生像。
与の字橋たもとの新渡戸稲造先生。

そして中津川を渡ると、かわいらしい建物がありました。紺屋町番屋です。

昔は消防、今はカフェ。

この辺りは紺屋町というのですが、ガイドブックにも載っている古い建物が点在しています。

かなり前の朝ドラロケ地情報もしっかり表示してありました。

目につく建物はたいてい重要建造物。

そして、昨夜行こうと決めたスポットへ。バス停から10分少々歩くと立派なお寺がありました。

五百羅漢がある報恩寺。

五百羅漢(ごひゃくらかん)とは、お釈迦様の死後に集まった500人の聖者です。

礼壇上の周りを羅漢像が取り囲む。
思いのままの聖者たち。

五百羅漢という言葉は初めて認識したのですが、全国各地にあるみたいですね。岐阜大仏を思い出しました。

またバスに乗って、次に降りたのは「啄木新婚の家口」。

ここが新婚の家とのことだが…

実際は一部を間借りした状態で、3週間ほど暮らしただけのようです。

少し歩くと材木町という通りがありました。ここは宮沢賢治ゆかりの地で、銅像やモニュメントなどがあります。

しかしこのときは、毎週土曜に開催される「材木町よ市」が始まるところで混雑していました。

休憩中の賢治を発見。

川を渡ればもう駅です。橋の上から大きな山が見えたので驚きました。まさに旅のハイライト。

旭橋から岩手山を望む。

盛岡駅では、はやぶさとこまちの連結や切り離しを見ることができます。

連結目当てで早めに行ったつもりが、ホームに上がった途端ガチャンという音が聞こえました。一足遅かったようです。

さよなら盛岡。

後日談

この1週間後のタモリステーションは、盛岡でブラタモリだったとか。見逃してしまって残念です。

盛岡の街では、ほとんどの施設にカフェがありましたが、老舗の喫茶店も多いみたいです。今回は行けなかったので次はぜひ。

岩手は、あまちゃんのロケ地だった海側にも行ってみたいですね。行くの大変そうだけど。また行くよ、岩手県。

【旅の費用】 合計 42,806
往復交通費 27,610
現地交通費 610
宿泊費 8,100
食費 4,846
現地経費
・南昌荘 300
・もりおか歴史文化館 240
・報恩寺 300
・コインロッカー 800

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