木枯らしの吹く街で第7 話

第7話:空気感
「なんだよ…気持ち悪いとか、辞めろよ…」
涼介は焦った表情を見せた。
「だって急にいい匂いするとか、さすがに引くわ」
と私は笑った。
「だって、優菜も女の子だもんな」
と涼介は笑う。
「今更…なんなのよさっきから‼️生まれてからずっと女の子です‼️」
私は腕組みして、そう答えた。
「はいはい、そうだよな」
涼介は再び笑いながらそう言った。
「はい、は一回にしなさよ…感じ悪いわ」
私も笑ってしまった。
そこにはいつも通りの空気が流れていた。
「ところでさ…」
私は涼介に問いかけた。
「うん?」
涼介がこちらを向いた。
「なんか飲む?」
「コーラ」
即答だった。
「そう言うと思った、ちょい待ってて」 
「おぅ、さすが優菜だな、わかってるぅ」
と親指を立ててグッドサイン↓涼介。
私は台所に飲み物を取りに行った。

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