木枯らしが吹く街で…第二話

第二話:秋の風に身を委ね…

カーテンの隙間から漏れる日差しに目が覚める。

スマホを見ると、時計は9時半を少し過ぎたところだった。

身体を起こして、伸びをひとつ。


そういえば、涼介の奴が来るって言ってたなぁ…

それにしても急にどうしたんだろ…


ベッドから降りて、机に向かい、

ふと、小中のアルバムを見てみる。

そこにはずっと涼介がいる。

まぁ興味無いんだけどね…


なんだか、また眠くなってきた。

あんなに寝たのになぁ…

カーテンを開いて、朝の陽を浴びる。

肌寒さを感じる、ガラスが冷たい。


そんな時、玄関のチャイムが鳴る。

『ちわーす』

涼介の声だ。

なんだもう来たのか…

我が母が対応する

『あれ?もしかして涼介君?あらあら久しぶりねぇ〜』

『久しぶりっすね』

『あらあらイケメンになっちゃって〜』

『やめてくださいよ〜』

なんて会話で盛り上がっているから、

部屋から

『そのまま部屋来ていいから〜』

と叫んだ。


『おじゃましま~す』

涼介が部屋に入ってくる

『よっ‼️優菜おはよっ』

『朝早いなぁ…おはよっ…じゃないんだよ…』

涼介は笑っている

『いいじゃんいいじゃん、細かい事気にするなって…てか、優菜のスッピン久しぶりに見た‼️』

『もう、うるさい‼️とりあえず座りなさいよ』

『おぅ

と言って、ベットに腰掛けた。

−続

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