マルコムX・JAPAN
人権くれないだァ~~~~~~~~~!!!!!!!!!
くれないに染まった私はみすぼらしく見えるだろうか。
ここのところ、だれも人権をくれないので私は変なイスラム教の伝道師の元にたどり着いた。
老人は昼間から酒を飲み、終始目が震えて瞳孔が開いていた。
イスラームとはな、イスラームとはな、とどのつまりロックなんじゃ
これは私の心に深く突き刺さった。この変なジイさんはハエがたかっていて確かに変だった。
そして意味の通った文章を発したのは、後にも先にもこの一回だけであった。
俺は精神世界に入り浸り、己の心の中のロックを研ぎ澄ました。
ギュイーーーーン、ボロロン!ギャギャッ!
ジャガジャガジャガジャガ、キュイー!ピリリリリリリリリリリジャーー―ーーン!!!!!
いつの間にか俺はギターを持っていて、心臓にドラムセットがあり、右心房と左心房がバスドラムを連打していた。
ドゴドゴドゴドゴドゴドドゴドゴドゴドゴドゴドドゴドゴドゴドゴドゴド…
人権くれないだァ~~~~~~~~~!!!!!!!!!
俺は駅のプラットフォームでいつの間にか叫んでいた。
ジイさん、俺分かったよ。てめぇが教えてくれたのはイスラームじゃねぇ
純粋なロックだったんだよ!
今度は俺が伝道師になる番だ。
俺がラリッて、エアギターを弾きながら、弟子にロックを教える。
俺の話が分かるやつとそうでない奴で差別をする。
ここのところ人権が戻ってきた気がする。
でもそれはもういらないんだ。
俺は俺のこのギターと伝道で、この世界をよくしていく。
また生徒が来た。彼にも俺のロックとギターを教えてやろう。
それでは聞いてください。
藤あや子で「紅」
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