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【法令集2024】法令集の整え方

一級法規の試験では、法令集を整えることがとても重要です。法令集の使いやすさによって、最大で10~15点の差が出ることがあります。試験は30問ありますので、満点か足切り点かという幅広い評価となります。

試験時間は1時間45分ですので、問題1から順番に法令集を調べていくとしましょう。非常に素早く問題を解ける人でも、20問目あたりで時間切れになるはずです。正答率が70%でも、20問×70%=14点となります。残りの10問は、鉛筆を転がして確率1/4。10問×25%=3点です。全体の合計は17点です。得点源の法規が、56%の取得率では、ほぼ合格することはできません。法令集をもっと見やすく、引きやすく、扱いやすく整えて、70%(21点)以上の取得率を目指しましょう。

法規は全ての科目の要約版です。計画、環境設備、構造、施工の要素が全て含まれています。これを「得点源」にしないでどうします!?

1)試験場持ち込み可

試験場で持ち込みが可能な法令集を選びましょう。総合資格さん、日建学院さん、TACさんなどの会社が出版している法令集ならば問題ありません。ただし、A4判よりも小さいものは注意が必要です。見開きの文字数が少ないとページをめくる手間が増え、条文の見落としにつながります。例えば、「内装制限」などは見開きで全てが見えるレイアウトがGOODです。

ヨシムの法令集「内装制限」

2)インデックスと脚注の充実

インデックスと脚注(*1)が充実したものを選びましょう。法文自体はざっくりとしか定められていないことがあります。具体的な法文を使える形にするために、政令や省令によって詳細が定められています。ですので、法文から政令や省令に必ずジャンプしなければなりません。ジャンプする際には、1)インデックスを使ったり、2)脚注から頁数を探したりします。これらが充実していないと、目的の条文を見つけることができません。インデックスは自分で付けることができますが、脚注の書き方を間違えると「違反書き込み」となり、最悪の場合は試験場で没収される可能性もあります。ですので、脚注が充実している法令集を選びましょう

ヨシムの法令集「用語の定義(政令)」

(*1)条文の末尾、もしくは欄外に、参照すべき関連条文の、条数、タイトル、頁数が記されているもの

3)マーカーの引き方

マーカーの使い方も重要です。毎年3月頃、建築技術教育普及センターのウェブサイトに「一級建築士試験 受験要領」が掲載され、法令集には書き込みが認められない例が示されます。基本的にアンダーラインは認められていますので、ルールをしっかりと決めてマーカーを引きましょう。赤色は肯定文、青色は否定文とすることが一般的です。法令集の購入サービスでは、マーカーの引き方の見本を無料で提供していますので、必ず取得しましょう

ぺんてる Pentel [マルチ8」

ヨシムの法令集では、さらに赤の追記が橙色、青の追記が緑色など、色を使って追加情報を示しています。また、「以上/超える」や「いずれか」といった誤読しがちな箇所も色で明確にしていますので、読みやすくなり、読み間違いも減ります。是非、試してみてください。私は、ぺんてるの「マルチ8」という、8色の色鉛筆を収納できるホルダーを使って、法令集を作り込んでいます。この配色は非常に見やすく、気づきやすいので、もう手放せません!

昨年の要領▶令和5年一級建築士試験受験要領(PDF:3,487KB)


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