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絵になる美しい街並みを創造する為の粉本/妻籠宿(つまごじゅく)/長野県木曽郡南木曽町/ 江戸時代の風情を残す木曽路の宿場町


 中央自動車道の中津川インターを降り、時々立ち寄る和菓子屋で栗きんとんを買ってから19号線を北上、目的の妻籠に向かう。

 妻籠は山々に囲まれた木曽谷の南端、木曽川の支流蘭川を少し遡った所にあり、歴史的には江戸時代に江戸と京都を結ぶ中山道を整備した際に宿駅の一つとして定まったのが始まり。

 当然、往時は賑わっただろうが、何れもの宿場が辿ったように、この妻籠も近世に入り、荒れ果て忘れ去られそうになっていたのを「妻籠を愛する会」等の保存運動が功を奏して蘇り、現在では江戸時代の面影を残す古い街並のある観光地として有名になっている。

 街の骨格は恋野から尾又まで続く下り坂になっている700メートル程度の街道沿いの街並み。途中の復元した高札場や水車小屋も魅力だが、何と言っても出梁造りの家並や漆喰塗りの袖卯建がある平入りの町屋が、また石を屋根の上に置いた本陣等の建物が、独特の佇まい醸し出しており、さすが重要伝統的建造物保存地区という感じが、表出している。


★絵になる美しい景観形成要素
#歴史 (保存修復継承)、#気候風土(地産材利用)、#構図構成(同類連続、調和と若干の変化、アクセント、#個性(出梁造りの家並や漆喰塗りの袖卯建がある平入りの町屋が、また石を屋根の上に置いた本陣等建物の多用)

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