老舗、ブランドの保証するもの
日本を見つめ直している中で、新たな発見がありました。
そのキッカケは妻の一言。
ショルダーバッグがどうも歩くのに邪魔で買い替えたいと相談したら教えてくれてのが
「土屋鞄」でした。
土屋國男さんと言う方が魂を込めて作られたランドセルが始まりです。
室町の店舗を訪ねてみると、お店の方からもその魂を感じられました。
同じ革製品プランドで「mother house」と言うものがあります。
こちらは機能的にも良くできており、価格は土屋鞄の半分程度、バンクラディッシュで作っています。
土屋鞄の店員さんの説明によると、革の染色、コーティングなどで大きく違いコスト削減を図っているようです。
mother houseは、慶應大学卒の方がビジネスとして発祥したブランド。
土屋鞄は、職人から発祥したブランド。
ビジネス=儲けが目的
職人=人間生活に役立つ製品を作るのが目的
ここに大きな違いがあると思います。
金は天下の回りものです。ヤギでないので金を食べることは出来ません。大切なのはその物です。そこに付随する、便利さ、耐久性、そして愛着、持つ喜び、それがどれほど大きいか。それこそpricelessだと思います。それが本当のSDGs、それを見失わせるのが、資本主義です。如何に金を儲けるかが最優先。
企業人として生きて来てずっと喉に棘が刺さっていたのがこれですね。今はその棘が抜けた気がしてます。
ニトリ、ユニクロ、価格で勝負のプランドが多くなって結果的に損をしてるのに気がつきました。日本人は搾取され安い偽物を掴まされ、それで生かされて来てると思います。薬剤で病気にされ、丸山ワクチン、イベルメクチンは潰され、健康保険料の名目の租税を課せられ、トルーマンの3Sなのです。
貧しいのは当たり前。
話はそれましたが、要するにものづくりの本質を日本人は取り戻す必要があると思います。金儲けは後回し。経理屋は陰で支える役割です。営業からすると出しゃばられると鬱陶しくて仕方がない。研究者の魂を営業が吸収しお客様に如何に聞いていたたげるかが生命です。
少なくとも、ディーラーでの3年間はそうしてお客様と過ごさせて頂きました。
研究者、職人は朴訥です。しかしその恩恵があるから我々は助かっています。
また一つのエピソードがあります。
岩手は鉄の國、岩谷堂と言う箪笥が有名です。
母が生前、日本橋三越で購入した岩谷堂の箪笥に合わせて箪笥購入を検討していたら、ネットで関東総代理店と表示する株式会社リブラが半額で広告を出していました。関東総代理店とは?日本橋三越に尋ねました。その結果、岩谷堂箪笥にも日本橋三越が仕入れている会社で認証を受けてるものと、リブラが岩手県の独自工場で作っているものとあるようです。品質、お色にも違いがあるようで、当然後々のメンテナンスにも違いがあるようです。
買う方からするとなんとも煩わしいことか?
岩谷堂を信じて買って別物だったらショックですよね?
これも資本主義の弊害ではないかと思うのです。
何をお求めになるかは人それぞれかと思いますが、日本人は人を騙すようになったら日本人ではありません。しかし、若い方はそれをビジネス、仕事と勘違いしてませんでしょうか?騙せば後で後悔すると思います。「悪銭身につかず」だと思います。
今の世の中の仕組みを理解していないと大変です。
昔はもっと単純だったんだろうと思います。
結論、許す範囲で日本橋三越で購入することにしました。三越は騙しません。店員さんも職人ですよ!
それが、350年の重みだと思います。
https://tsuchiya-kaban.jp/blogs/journal/20221111
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