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居酒屋レポート番外編202408 ~明石みつぼし~ 前編

王様が美味しいタコを召し上がりたいとのことでご要望に添うべく探しあてたお店、「明石 みつぼし」さまへ。
前日まで連休されていたので当日に予約して大丈夫かしら、と心配していたら侑さんが前日には仕込みに来てるはずだから自分が予約をしておく、と頼もしいお言葉。実際、その通りだったようで前日に予約完了。コースもあわせて予約しておいていただいた。

平日の通勤時間帯を外した電車は比較的空いていて、三宮から乗り換えたJRではボックス席に揃って座れて、なんとなく旅行気分。
須磨駅から垂水駅までは海も眺められて素敵な車窓。特に須磨駅は目の前がビーチだったので、王様や侑さんは驚いていた。

自宅から1時間ほどで明石駅に到着。

駅からは明石城の三重櫓が見える

駅から連絡通路を抜け、階段を降りると目的のお店の前に到着。

わお、こんなに近かったのね

あれ?そういえば前回明石にやってきたときに、ランチをどこで食べるかとお店を探していた時に覗いてみたねー、ここ。と思い出す。確か満席で入れなかったのよねー、と侑さんと話しながら今回は堂々入店。
奥まった部屋へ案内していただく。落ち着いた雰囲気が素敵。とにかく私たちは静かなところが好きなので、第一印象はバッチリだ。

王様と私は生ビールを、侑さんは「明石ハイボール」だったかご当地ドリンクをオーダー。
お通しは「枝まめ豆腐」だ。グリーンが鮮やかで美しい。なめらかな食感でビールで流し込む必要もないほどするりと喉を過ぎる。
続いてガラスの器に盛られた酢の物がやってきた。辛子酢味噌が添えられたタコとイカの酢の物はそれぞれコリコリした食感と甘さが絶妙だった。

酢の物が美味しくて王様と侑さんが早速日本酒をオーダーする。明石のお酒をチョイス。
二人とも日本酒は辛口が好みらしいけど、届いたお酒はやや甘口だったらしい。でもフルーティーで軽く、飲みやすいとふたりで話していた。
次はお造り。王様のお待ちかねタコのお造りがやってくるかと思っていたが鯛だった。盛り合わせではなかった。

鯛は新鮮でお刺身サイコー!

せいろが準備される。着火剤に火をつけていただく。「せいろから湯気が上がったら食べごろです」、と教えていただいた。しばらく時間がかかりそうだ。するとサラダがやってきた。

サーモンがのっていてカルパッチョ風になっているのね

豪華なメイン料理に向けて前菜も多種多様なわけね、と嬉しくなる。オシャレ♪一口サラダをつまむ。

つい私の口をついて出てしまった。
「あ!これピエトロじゃん」
王様と侑さんが次々に同調する。
「そうやん、ピエトロやわ」
「なんか懐かしい味がすると思いながら食べてたわー」
そう、我が家では遥か以前にピエトロブームの時代があり、味はしっかりと記憶に刻まれていたのだ。
ここまで、なんとなく和食のお店に対して姿勢を正してお行儀よくお料理に向かっていたのだけど、ピエトロが一瞬だけ庶民の風を吹かせた。私は風を追いやる。

王様と侑さんは二つ目のご当地日本酒をオーダー。こちらもやや甘口だったようだ。でも美味しいと飲んでいた。

お隣のテーブルに明石マダムのグループが入ってこられた。偶然席が空いていた日だったようで、念願のお店にやっと入店できたことを皆さん喜んでおられた。そしてウキウキを隠さずきゃっきゃとメニューを決められる。なんとか御膳なるものをオーダーしてらした。皆さん同じものにされたようだ。
私たちはおまかせコースだったので、何が出てくるかはその時々のお楽しみにしようと思い、詳細なメニューが置かれているのを見つけたが目にしないようにしていた。でも、タコがいつ出てくるか少し心配になってきたのでちらっとメニューを見てみた。
せいろの中は「海鮮とお野菜の蒸し物」らしい。ふふふ、海鮮だなんて、タコだけじゃなくて鯛も一緒に入っているのかしら、なんて期待が膨らむ。

明石マダムのテーブルには早々に御膳が到着する。豪華な天ぷらに、ざるそばをのせるような箱状の器にたこ飯が盛られている。後は汁物と小鉢がついているのか。なかなか豪華だ。お手頃価格なわりに充実している。コースへの期待度が高まる。

さて、せいろから湯気が出始めた。そろそろ食べ頃だね、と蓋を外す。んー。白菜が底に敷かれた上にズッキーニ、人参、パプリカ、しめじ、長ネギ、それに厚揚げとホタテが湯気を出していた。ほ、ほ、ほ、ほたて?タ、タコは?

た、たこー!鯛―っ!おらんのかー?

侑さんが怖いことを言った。
「これメイン?」


(つづく)

#明石みつぼし
#たこ

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