書くことに困ったシリーズ「ひ」

書きたい気持ちはあるけれど、何をテーマにすればよいか悩んだときのシリーズ。五十音順に進めております。

「ヒーリング」

先日の夜、寝ようと思ってベッドに入ったのだが、耳鳴りが酷くどうにもならない状態になった。
先週は夕方になると体調がすぐれなくなる日が続き、めまいもひどかったので処方していただいている薬を飲んでやり過ごしていた。

ベッドに入る前に耳の調子が良くない感じがしたので早めにと、めまいの薬を服用したが間に合わなかったのか。
今までにない大きな音が鳴り響いており、最初は侑さんがドライヤーを使っているのかと思ったが、私の耳の中の問題だった。

救急車？
なんてよぎったが、耳鳴りで救急車を呼ぶなんて聞いたこともないし、さすがにもうちょっと自力で何とか対策をしないといけないと思い、スマホで耳鳴りについて検索をかけた。

やっぱり寝る前に耳鳴りが酷くて同じようにお困りの方がいらっしゃるようで、対策があがっていた。
その中で、絶対的な効果がある、と記載されていたのが「ヒーリングミュージック」だった。

すぐさまアップルミュージックで検索し、良さそうなのを再生。なんじゃこら？！聞こえるか聞こえないかぐらいの音量でざーざーいってるだけだった。
んなもんで癒されるかいっ！と耳鳴りで気持ち的には半分天へ召されかけていた私は怒りで現世へ戻ってきた。

別のプレイリストを探す。
ん、コレコレ。んー、なんか穏やかー。と、ものの数分で騒がしかった私の耳鳴りはさざ波ぐらいの大きさになった。びっくりした。ついさっきまで頭が割れるかと思うほどの大音量が鳴り響いていたのに、そのさざ波はどんどん小さくなって終いには再生している穏やかな音楽だけになった。
すごい！タイマーをかけて音楽を終了させる術を知らなかったので、寝る前に音楽を止めようと、再生をストップしたら、再度驚いた。
ものすごい勢いで耳鳴りが復活してきたのだ。

こんなことってありますか！？
あわわわ、とまたまた再生。
さざ波から無風へ。
結局プレイリストを1巡させ、停止しても耳鳴りが戻らなくなった。翌朝までしっかり睡眠がとれた。
恐るべしヒーリングミュージック。ということは、私の中にはストレスが溜まっていたの？
なんでも笑い飛ばしてたら大丈夫！なんて思っていたけど、確かに「笑い飛ばせ」って、出来事に対して心の底から笑っているわけもなく、自分をだましてただけだったんだなー、なんて反省。ごめんよ、私。

週末のお休みは夕方もふらつくこともなく、耳鳴りも全くなく、健全に過ごせた。
ところが日曜の夜は全然寝付けず、翌朝を思うと焦りが出てきて更に眠れなくなった。
すると私が寝付けないことを知った侑さんが私の隣にきて手を握ってくれた。
うぅ(´Д⊂ヽなんて優しい･･･。
私にとって侑さんがヒーリングだよー。ほんとありがたい(ノД`)・゜・。