独り言21
詩とはいえないかもだけど
一応詩としては俺自身、面白いのができたのではないか
と思った作品こそ、ここでつぶやこう。
俺の経験上、こういう作品は
全然評価を受けないが
ボツ詩にこそ、案外
作者の思いが詰まっているもんだぜ。
詩『卑屈死しようとも』
驟雨の月日を 傘も差さず
走り抜けて 息もクスリも切れて
それでも
生きることで乗り越えた。
傷つくことが多かったけれど
この人生を生き抜いてきた。
一時凌ぎの連続だった。
夜の長さに立ちくらむ度
アヤワスカの注射針を
何度も刺す悪夢を見た。
鏡の前でしゃがみこんで
朝を告げる小鳥の過ちをかき消そうと
耳を塞ぐのは 今もそうで
苦悩と組んずほぐれつの毎日を
生きることで凌いできた。
いくつになっても卑屈になっても
それでもそうやって生きてきた。
だから 1秒後の不幸においても
神を信じ 卑屈死しようとも
「つくつくぼうしのレクイエムの光の最期」
そういう 訳のわからぬ最期を迎えようとも
俺は生きていてよかったと
心からそう思うだろう。
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