2023振り返り(後半)

スオシです。
前半↑に引き続き、私が今年投稿した詩を振り返っていきます。
主観的な振り返りになるかと思いますが、私の詩に少しでも興味を持ってくださるとうれしいです。


これぞスオシの詩!ですね(笑)。
本当にこういう詩ばかり書いているんです。
自分でも意味が分かりません。
特に最後の『やこれもいない!』は何が言いたいのかよく分かりませんが、
これは考えてもしょうがないのです。
感じてもしょうがないのです。
『やこれもいない!』は、ここではやっぱりどうしても
『やこれもいない!』なんです。(?)

でもこういう詩が、実は一番面白いと思っています。


この詩の雰囲気はとても良いですね。抜群です(笑)。
ここに出てくる「青空」のイメージは、台風の目のようなものですね。
考え悶え苦しみ続けるのは、台風の中心点に向かうようなもので、
どんどん雨風はひどくなっていくと思いますが、
パニックになって訳が分からなくなって自分が自分でなくなる刹那
ふっと頭上が晴れ渡る、そんなイメージです。
受け入れることは時に諦めることに似ていて、
だから諦める、ってことは一概に悪いことではないな、と。
諦めることが悪いんだ!と思っているから余計苦しくなることもあるのかな、と思うんです。


星空に恋する詩です。
夜空への愛をうまく表現できたかなと思います。
大人のロマンティック、というよりは
子どもっぽい、未熟なロマンティックという感じがしますが
大人より子どもの方が本物を知る、本質を知る心を持っていると思っていて
子どもはより純度の高いロマンティックを味わえるのかなと思ったのです。
私にとっては「今は昔」ですが(笑)、子供のような純粋な心は完全ではないにしろ、持ち続けたいなと思っています。


あせもは痒いので、この詩に登場させました。
チリテキ=地理的、ということで石油も登場しました。
どちらも、或いはどちらかいずれかを見つけられたら最高かもなと思ってこの詩を書きました。
そういう感じで、「あせも」と「石油」に関係性は無いですが(笑)、私は詩を作るとき、2つ以上の「モノ」を組み合わせることをよくやっています。そうすると関係ない2つのモノが、なんか結びついた感じがすることがあって、それがすごく面白いんですよね。この詩はそれが感覚的に割とうまくいったかなと思います。


この詩は、前作からだいぶ間が空いてからの投稿になっていました。
その間は、詩が思うように形にならず、言葉の出力がうまくいっていませんでした。
その中で久々に出した詩です。
詩の雰囲気は良いですね。最初に出てくる「株」と、最後の「永遠」に関する表現がうまくいき、投稿ボタンを押すことができました。
もう暫くは書けないかな、と思っていた時に力を抜いて書けた詩だったので、なんだか不思議ですね。今年投稿した詩では一番印象に残る詩かもしれません。


トビラの数だけイノチがある、と思ったところからこの詩を作りました。
一枚扉の向こうで、さめざめと泣いているあの人。
僕は励ましてあげたいのにそれができず、様々なシミュレーションだけが思い浮かんでは勝手に熟れて枯れていく。
人には言えない思いは、自らを傷つけることでしか底に沈んではいかず、やりきれない野性的な叫びが心の扉を突き破ろうとするも、僕はやはりその人を励ますことはできず、扉の外で待つことしかできない。
情けない詩ですね。しかし、強くなりたいなと思う一方、弱いからこそ見えてくるものもある。自分のありのままを清々しく言えるようになったら本当は良いんですけどね。


「川底の石は、遺伝子ごとその身を削りながら昔日の夢で着飾ろうとする」という表現は結構好きですね。遺伝子ごと削るほどの石の痛みを表現したかったのですが、ただ石は果たして本当に痛がっているのかは分かりません(笑)。もしかしたら古い角質(?)みたいなものが取れて案外気持ちいいのかもしれませんね。蛾は夜空を舞い、石は川底を転がり、その2つを鱗粉でつなぐ、という分かりやすい構図ですが、私らしい詩となったかと思います。


今日は良い日だったな、という日は、今年振り返ればそんなになかったのですが、そういう日はもう完璧に最高!自分がやりたいことを全部できた!という感じではなく、あれ買い忘れたな、これ言えば良かったな、と少し後悔することが意外とあったりします。でもそういう日に「ああ今日は良い日だった」と言えるということは、その日の私の心の翼は軽やかで、元気なものだったのでしょう。この一年こういう日もあったんだな、と一種の記録のような詩であり、また「今日は良い日だった」と言えるように明日も頑張ろうと読み返すたびに思える詩です。


箇条書きなので詩かどうかは分かりませんが、私としては面白い作品になったかなと思います。
考えることっていいですよね。考えて考えて考え続ける。その結果、ああ私は時間を無駄にしたな、考え続けても何も生み出せず無駄だったなとからっと笑う、というのが最高な気がしています。考えれば、必ず何か見つかるし言葉を育むことができるからです。
思索の海水はしょっぱいのか甘いのか苦いのか辛いのか?かなづちの私でも優しい海であってほしいですね(笑)。


この詩の雰囲気はめちゃくちゃいいですね。
「洗濯物は干されることを止め」というのは、洗濯物は取り込むまでは「干されている」けれども、夕方って干してももう既に乾かない時間帯なので「干されている」のを密かに止めているのかなと思ったんです。
普段は身にまとう衣類も、洗濯物として風に揺れているとそこに意思が働いているような感じがして、1つの生き物というか、私の動きとはまた違った動きの感触が視覚的に伝わり、その瞬間僕と洗濯物との新たな関係性が生まれる気がしたんです。いや、私が一方的にそういう関係性が生まれることを期待しているだけだと思いますけど(笑)。
この詩の最後の終わり方も気に入っています。


「本物に憧れてしまうのは俺が中途半端だからではないだろう」の部分、最初は「本物に憧れてしまうのは俺が中途半端だからなのか」と疑問形の形で書いていました。しかしここは中途半端ではない、と言い切った方がいいだろうと思い、そう書きました。本物を探し続けるのは苦しいことですが、自分にとって大事なものが一つでも、一瞬でも見つかればいいなと願っています。


いかがだったでしょうか?人と比べようと思えば、私の詩は全然クオリティの低い詩ばかりだと思いますが、人と比べなければ最高に良い詩ばかりだなと、振り返ってみて思いました。思考整理も少しできてよかったです。「一年はあっという間」らしいですが、数字で振り分けられた暦に命じられて毎日を生きてきた私にとっては振り返れば一日一日が長く、色々無駄なことを考えながら漫然と生き、苦しかったけど少し頑張った少し良い一年だったかなと思います。無駄なことを考えていないと生まれなかった詩が大半だったので、漫然と苦しみながら過ごせてよかったかなと思います(笑)。

今年も多くの方々にスオシの詩を読んで頂きました。うれしいです。ありがとうございました。まずは自分が面白い!と思う詩を作ることを来年も目指していきたいと思います。投稿は気分次第ですが、少しでも面白いと思ってくださればとても励みになりますしうれしいです。今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


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