2023振り返り(前半) 

スオシです。
2023年に私が投稿した詩を振り返ろうと思います。
振り返る理由としては、今まで考えてきたことの思考整理をするためと、
今年もたくさん投稿したな、と少し自分をねぎらうためです(笑)。

今年は20以上の詩の記事を投稿していたみたいです。
主観的な振り返りになるかと思いますが、前半と後半に分けて1つ1つ見て行こうと思います。


この詩の雰囲気は好きです。
「古着」という言葉を使えたのは良かったと思います。
戦争で使われなくなった大砲が次に放つのは、平和な夢であってほしい。
今でも大砲によって多くの人々の生活が脅かされているし、
そもそも大砲は「夢」などという抽象的な物は放ちませんが、
「もし〇〇ならいいのにな」と、他人から見れば時に独善的だと言われそうな考えは、どうしても持ってしまうものではないでしょうか。
他人を傷つけない「独りよがり」は持っておきたいなとは思います。


星が見える夜に浮かぶ雲が、かわいくて好きですね。
「太陽が見捨てた」「誰も見向きもしない」というのは、ちょっと雑な表現かなとは思いますが、少し不貞腐れた雲の気持ちを表したかったです。
空を泳ぐ姿はとても健気ですね(笑)。憎めない感じです。


「束の間のロマンチスト」こと、ミスターハエが抱く夢。
ハエも夢を抱くかどうかは大いに疑問ですが(笑)、
この詩に出てくるハエがやりたいことは、人間からすると「もう叶っていること」のように思います。
背伸びも高く飛ぶことも、いや元からハエは飛んでるじゃん、と。
しかしハエにとっては当たり前のようにいつもしている「飛ぶこと」に改めて価値を見出そうとしている。
当たり前のことを見つめ直すのは、私にとってはできそうでできないことですね。


ジンジャーエールは好きなので、ジンジャーエールについての詩が書けて良かったと思います。
炭酸のシュワ~という感じは刺激的ですが、飲むととても心地の良い感じがして落ち着くんです。
「素直な気持ちで今この時を過ごし でも実は居ても立っても居られないことが起きそうな気もする」
いやー良いですね(笑)。割と良く書けたと思います。


「変化すること」「老いること」をテーマに書いた詩です。
メロンパンからバッタまで、いろんな登場人物が出てきてワクワクします。
また韻を踏むこと、リズム感なども少し意識しました。
「若いころの反発力が懐かしいと思ったら負け」のゲーム、
どういうゲームなのか気になります。
私は「老いること」は悪いことではないと思います。
生きていれば必ず老いるので、そこに良いも悪いもあるわけではないですが
変化すること、老いることを享受していくというか、そこに魅力を感じていたいと思ったんです。
最後のバッタの姿に、そういう希望を託しました。


今回この2篇の詩を読み返してみて、ああこういう詩も書いてたっけな、と思い返すことができました。
どちらの詩も、表現は割と直接的でストレートな感じがいいですね。
「好きなもの」とは何でしょうか?
「もっと欲しいよ」とは、何が欲しいんでしょうか?
当時書いた時と、今読んで思うことと
そしてこれから将来ふと読んだ時と
それぞれで捉え方が変わってくるような詩かなと思います。


これ、なぜ3つを1つの記事で投稿したのでしょうか(笑)。
1つ1つ当時書いた時の感情が伝わってきて、個人的には結構好きな詩ばかりです。
大事な人であればあるほど、気持ちが通じ合う分、言葉を交わさなくてもよくなるかもしれません。
しかしそれでもやはり言葉は必要。実際に発する言葉、というよりかは口で発さなくても伝わる言葉で伝えたい、それはすごく理想的な感じがして憧れます。


私の詩は、実は苦しみをテーマにしたものが多いと思っています。
なので、読んでいると苦しくなるものが多いのですが(それでもその苦しみを伝えたいから書いています)、この詩はとても「もがいている」感が強く伝わります。
私は夕日を見ると郷愁を誘われるし、一方で不屈の闘志みたいなものも湧くことがあるんです。
「時間をかけて叫んでいた」、この最後の表現が個人的にお気に入りです。


どちらの詩にも「靴」が出てきます。詩の印象はそれぞれ違う感じがしますが、どちらの靴からも悲壮な雰囲気が漂ってきます。その裏には、どちらの詩にも「戦場」というワード、テーマがあるからのような気がします。
ただ、このテーマは自分にとって表現するのがとても難しかったです。なのでこの2つはベストな出来ではないかもしれませんが、良い表現を目指してこれからもいろんなテーマの詩に挑戦していきたいですね。


いいですね~、叫んでます(笑)。
これはもう読んでみてください、と言うほかないですね。


サクソフォンの、あのなんとも言えない音がすごく好きなんですね。
好きなのに、「しなびれたできそこないの枯れそうな花のうめき声」なんてひどい表現だと思われるかもしれませんが(笑)、私の中でそれがしっくりきたし、そういう音なら逆に心に寄り添ってくれる感じがしたんですね。
猫なら共感してくれるかな?(笑)


詩の雰囲気がいいですね。こういう詩はなかなか書けないので、
書けたときはとてもうれしく感じます。
「自分」とは一体どこからどこまでが「自分」なのか、は常に考えているテーマで、日々何と出会うのかによってその範囲が一秒一秒変化していくのか、はたまた変化しないのか、難しいですね。
「美しい花も、寂れたビルも皆、俺の範囲内にあるようで実は別世界の住人なのかもしれない」。うん、なるほど。しかし「実は昔ここら辺に住んでた王様が吐いて捨てた息」が自分の体内を巡ることもあるかもしれない。
どこからどこまでが「自分」となるのか、難しいですね。これからも考えていきたいと思います。


(後半に続く)

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