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第十七話 数馬編⑥ 初めての御渡り
少し、時計を戻すことにしよう。
話は、数馬たちが、二人の姫と、お庭遊びをした後の夕方へ。
部屋に戻ると、大きな問題が残っていたことに、数馬と慈朗は気づく。既に、夕食の時間が過ぎている。
「数馬、お風呂入った方がいいって」
「あああ、言われてた」
そこへ、先程、お庭についていた月が、また現れる。
「慈朗様、柚葉様に呼ばれてらした件ですが、・・・お察し頂けますよね。なので、慈朗様も、今宵はこちらにて、お願いします」
「そうだったのか?」
「うん、少し、話したいことがあったみたいで」
「良かったな。高官接待以来、柚葉は、お前に優しいからなぁ・・・じゃあ、俺、風呂に」
慈朗は、柚葉と約束があったが、第二皇女の帰国で、柚葉は、今夜、美加璃姫の御相手をしなければならなくなった。その後、月が、慈朗にも、そっと伝える。
「慈朗様も、お風呂、済ませてください」
「ああ、そうなの、そうだよね、そうなのか、どうしよう、・・・数馬?」
「何が?」
「あああ、だから、・・ああ、月、今日はありがとう、大丈夫、お風呂行きますから」
「今日は、お妃様とお夕食をご一緒になさってくださいね。あ、髪の毛を乾かしに、20分後に参りますから、それまでに、お済ませくださいね。では、また、参ります
月は、そう言って、慌てた慈朗に、気の毒そうに頷き、一礼して、部屋を去った。
数馬、意味、解ってないなあ・・・二人で、お妃様に・・・ってことなんだけど・・・。
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