不登校の中学生にかけた魔法の言葉
【不登校の中学生にかけた魔法の言葉】
「もう私がここに来ないで済むようにしてほしい」
↑これは実際に私が中学生にかけた言葉です。
この後すぐ、その子は学校に行くようになり、テストの点が伸びてお友達と楽しく過ごせるようになりました。
一人ひとり顔が違うように、なぜ学校に行かなくなったのかはその子によって違います。私がカテキョしていたA君の場合は、いわゆる「中1の壁」でした。(本当のところはもっと別の課題があると思いますが)A君は学校のお友達と一緒に居るよりも、ゲームでオンラインのお友達といる方が好きだったのです。
そしてだんだん学校に行かず、母親が叱っても言うことを聞きませんでした。そして成績が下から数える方が早くなった為、私が呼ばれ、A君のお家に通うことになりました。
私は、A君に「1日に何時間ゲームするの?」「こんなに夢中になれるものがあっていいなー」などと言ってました。
私: 「ところで、私はA君のことを、こないだまで知らなかったよ。A君は私のこと、知ってた? 」
A君:「は?」
私:「やっぱり最近、急に知り合ったんだよね…じゃあ、なんで私たちはここで一緒に居るのかな?」
A君: 「…知らねーよ」(白い目)
私: 「私たちの間に誰がいてるのさ?誰かが私をここに呼んだからだよね?」
A君:「…」(何言ってんだコイツ的な目)
私: 「それは多分A君のお母さんだよね。でも、A君のお母さんは、なんで私を呼んだんだろう?」
A君「…」(←ちょっと考え出す感じになる)
私「お母さんは我々が思ってるよりも長い目で見て、A君の幸せを願ってるはずだよ…でも、自分を幸せにするのは自分だけだから、やっぱりA君がやってることは間違いなく正しいよ!
じゃあどうする?どうしたらお母さんも納得してくれるのかな?
正直、私がここに居るのはおかしいんだと思う。なんで私がここに来なきゃいけないのか?
聞いてるとA君は、なんでも出来るんだから、私なしでも学んでいけるよ。
でもこのままだと、いつまでもずっと私が隣にいて勉強を見られることになるよ?家庭教師ってそういうものだから。
考えてごらんよ。カテキョの先生がうちに来てるって聞こえはいいけどさ、常に他人に監視されてるってことやで?
それよりもさ、自分でやった方が自由な人生だと思わない?A君は自分でゲームする計画が立てれるんだから自由やん。
もう私がここに来ることがないようにしてほしい。A君のお家に私が来なくても済むようにしてもらいたい。」
すると、A君はこれまでの反抗的な態度を一変させ、素直に宿題や定期テストの勉強をやり始めました。何か自分を証明しようとするかのように…。
そしてそれ以来、A君は癇癪や暴れる回数が減り、ゲームの時間を自分で決めて学校に通い出し、仲の良いお友達もできて成績がみるみるUPしました。
「私がここに来ないで済むようにしてほしい」
この言葉が効いたと思ってるのは私だけかと思いますが…結果的に本当に私がいらなくなったのですから言霊です。•ᴥ•𓈒𓂂𓏸꙳
A君の場合は、プライドが高かったからこれで良かったと思います。
それからA君のお母さんは、なぜか他の子のお母さんに私を紹介してくださるようになりました•ᴥ•
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