学校をスプラだと思って給食を食べに行った話 不登校日記9

※日記内で、「お母さん」「お父さん」や「母」「父」と書くのが恥ずかしいため、「家族」と書いています。

 今日も学校に行くのが怖い。
朝8時ごろ、家族二人に説得された。
だけど、行きたいという気分にはならなかった。

九時ごろ、行かなきゃいけないけど行きたくない、そんなことを考えていた。
すると、家族から言われた。
「学校をスプラだと思って行ってみれば?」と。
大好きなゲーム、スプラ。
それと同じように考えれば、行けるのではないか、ということだ。

「サッカー部の子とかがオラオラーってしてるのも、自分の色を塗ってるのと思えばいいんじゃない?」

みたいな。

すると不思議なことに、給食だけでも行ってみようかな。という思いが自然と浮かんできた。
今日、給食だけ行こう。
と思った。

ー昼ー

学校の教室に着くと、みんなびっくりしたような、していないような顔をしていた。
女子の数人から挨拶され、男子は興味がなさそうに(というか気づいていないみたいだった)友達と喋っていた。

給食の当番表に机拭きと書いてあったので、ピンクの雑巾でみんなの机を拭いた。

その後給食を当番外のみんなと運んだ。

※言っておくが現代の小学校だと自分の分の給食を運ぶことは無い。
当番(クラスの半分)が給食をつぎ、当番外(クラスの半分)が二回ずつみんなの机に乗せていくのだ。

そして、日直の子の頂きますの合図で、自分の机の上の給食を食べた。普通にうまかった。
鶏肉とご飯と卵スープとレンコンの……炒め物?だった。

そして連絡帳を書き、ランドセルに荷物をまとめて、学年主任の先生(去年の担任)に帰りますと告げて家まで帰った。

なにも嫌なことは起きなかった。

意外と楽しかった。

つづく

あとがき

変な終わり方ですみません。


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