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#98【学び】英語への苦手意識を払拭してもらった日

みなさんこんにちは。

以前、娘の英語教育に関する記事で少し書きましたが、私はかつて外国、そして英語への強い苦手意識を持っていました。

娘と英語に関する記事↓


きっかけは小さい頃に行ったサーカス。サーカステントの外にいたピエロに追いかけ回されたことが原因です。

そのピエロは外国の方が扮しており、恐らく子供と遊んでいるつもりで追いかけてきていたのだと思います。が、そもそも子供からしたらピエロってちょっと不気味だし、こっちが望んでもないのに追いかけ回されたら恐怖…この件をきっかけに、外国に対する半ば恐怖心のような苦手意識を抱くようになっていました。

その後、中学2年生のとき、友人に引きずられるようにしてオーストラリアに10日間のプチホームステイに行ったことで、外国の方も同じ人間で別に怖いものではない、というところまでは気持ちが回復したのですが、もともと持っていた苦手意識は根深く、英語を学ぶことにあまり意欲が湧きませんでした。
今後外国に出かけることはないし、外国に住むことはない。だから英語を学んでも…そんな風に思っていました。

成績の方も、持ち前の負けず嫌いさで中学頃まではなんとかそこそこの点数をとっていましたが、高校に上がり徐々に難易度があがるとそれも難しくなり…
特に私の高校は英語に力を入れているということもあり、ついていけず、あっという間に英語が「苦手科目」となってしまいました。

上手く伝わるかわかりませんが、なんとなく自分の中に点はいくつかあるものの、それがうまく繋がっていない感覚があり、英語の文章を読み始めると、もわっと全体が襲い掛かってくるイメージだったのです。

これが覆ったのは高校2年生のこと。
夏期講習の一環で、学校で夏休みに英語初級講座が開催されました。対象者は英語が苦手な生徒。おそらく、英語に力を入れている高校としては、なるべく全体のレベルを底上げしたかったのだと思います。

英語をなんとかしなければ…という気持ちだけは持っていた私は、すぐに講座に申込みました。出席者は10名程度だったかと思います。
担当教師は、当時厳しいと有名だった女性の先生だったので、少し腰が引けてしまいましたが、予想に反して先生はとてもやさしく丁寧に基礎から教えてくれました。今思うと、英語の苦手意識を払拭するための講座だったので、そのような対応だったのだと思います。

その中で特に記憶に残っているのが、英語の文章の読み方を教えてもらった回です。

「英語は日本語とは異なるからね。前から前から読んでいくのよ。」と言いながら配られた英語の超長文が書かれたプリント。げえっと思いながらわら半紙のプリントを握りしめたのを覚えています。

「これから、前から読むリズムを覚えてもらおうと思います。私が読みながら『スラッシュ』といったところにスラッシュを引いてください。」

それはいたって単純な作業。文節ごとにスラッシュを入れながら読む、「スラッシュリーディング」の練習だったのです。
先生がどこで区切りながら読んでいるかをトレースしながら読むことが目的のトレーニング。これが効果抜群で、一緒に読んでいくうちに、だんだん自分もそのリズムが分かってきました。
また、単純な文節に分解しながら読むので、以前に比べてはるかに読みやすい。これなら自分もできるかも!と思えるように。
いわゆるアハ体験。

その日を境に、私の中で英語に対する解像度が一気にあがったように思います。点と点がつながり、英語を英語として受け止められるように。

「得意」とまではいえないものの、英語は私にとってそれなりの得点源となり、当時ハリーポッターが流行っていたこともあって、ハリーポッターの原書に手を出したりもしました。
また、現在いる会社では仕事で海外とやりとりをすることも多く、それなりに英語をツールとして使えるようにもなりました。(あまり喋れないけど)

あの日あの授業がなければ、絶対英語を使うような会社には入らなかったと思いますし、その意味では私の人生のプチターニングポイントだったような気がします。

久しぶりにあの先生に会いたいな。

それではまた、ごきげんよう。

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