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二輪と船 東北編(仙台~いわき)

 東京→名古屋→仙台→東京をバイク(125cc)と船のみで移動する馬鹿な計画を立てました。
 この記事では、仙台~いわきまでのバイクでの道のりを報告します。名古屋港~仙台港でのフェリーの様子は、前の記事をご覧下さい。

〇 今回の旅のルート

 船旅を経て12/29の16時に仙台港に到着しました。そこから、いわき市に至るまでの旅の様子になります。

全体ルートのイメージです。

 東京→名古屋の際は、フェリーの時間が決まっていたため、のんびりできませんでしたが、後半の旅は最終的に自宅にバイクで帰ればよいだけなので、時間を気にせず気の赴くままに旅ができました。

〇 多賀城市・仙台市(12/29 夜)ルート:~A

➤多賀城跡 16:30~17:00

 まだ、夕方で日が落ちていなかったため、多賀城跡を見に行きました。
 多賀城は奈良時代に設置された、「北の都」の中心地です。当時は東北地方は「蝦夷の土地」であり、政府の影響下ではなかったんですね。そこで、東北地方を律令に取り込んでいくために建造されたのが、この多賀城のようです。平城京を中心に、南は大宰府、北は多賀城というイメージなので、まさに北の最前線拠点ですね。

夕方なせいもあるけど、人がだれもいないし、陰気な雰囲気で怖かった。

 見どころとしては、跡地のほかに、多賀城碑というすごい古い石碑が、日本三古碑の一つで有名。南門が現在絶賛再建中で、今後の賑わい増加に期待です。

➤仙台市内観光 18:00~23:00

 まずは牛タン!ということで、「伊達の牛タン本舗東インター店」で夕食をとりました。

芯タン定食。
たん元から10~15cmの柔らかい部分とのこと。
約3000円とお高めでしたが、満足のお味でした。

 あとは、仙台城(青葉城)から仙台市街の夜景をみたり、PARCO2にバイクを停めて、仙台駅周辺を観光しました。
 また、TOHOシネマズで、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」をレイトショー観ました。旅先で映画観るってなんかいいね。観光ばっかじゃ飽きちゃうので、良いアクセントです。

〇 福島市近辺(12/30 AM)ルート:A~B、B~C

 12/29はどこに泊まったのかというと、大河原町という、仙台を国道4号で30分ほど南に下った街の快活クラブに泊まりました。9時間パックで1600円。古いビジホに泊まるくらいなら快活の方がいいかも。

➤山形県侵入失敗!?山と雪を甘くみるな! 8:00~10:00

 仙台もそうでしたが、福島、いわきなど今後の街も含めて太平洋側の都市は、年末の時期でも、積雪はありませんでした。夜間早朝の路面凍結に気を使うぐらいで、ノーマルタイヤのスーパーカブでも、問題は無かったのです。
 冒険心が芽生えてしまい、奥羽山脈を超えて、山形県米沢市まで行ってみようと考えてしまったのが、よくありませんでした。

西栗子トンネルの現在のライブカメラ。
これは危険だ…

 段々と沿道に雪が目立つようになってきて、不安な気持ちで走っていたのですが、福島県と山形県の県境にある西栗子トンネルのチェーン着脱所で、一旦落ち着こうと止まったところ、路面が凍り付いていて「これはまずい!」と思い、山形県への侵入を断念し引き返しました。米沢、いつかリベンジするからな泣

➤福島駅周辺観光 10:30~12:00

 バイクをMax福島という強そうな名前の商業施設に停めて、少し駅前を観光。福島市はTHE地方都市といった印象で、一応県庁所在地なのですが、都会でもなく田舎でもない感じが絶妙でした。Max福島のフードコートで集まる高校生や大学生を見かけて、ほっこり。

 福島県の都市人口ランキングをみたら、郡山といわきがツートップで約31万人、続いて福島市が約27万人で三位のようです(四位が会津若松市)。

 ここまで県内の都市で人口が分散している県は、なかなか無いんじゃない?県庁所在地が郡山に置かれなかったのは、福島県(会津藩)の力を分散させるための、薩長新政府の謀略か!?なんて想像しました。

〇 相馬市、双葉駅、帰宅困難地域(12/30 PM)ルート:C~D

➤福島市~相馬市 12:00~13:30

 さて、福島を出発し、太平洋に面する相馬市を目指します。国道115号をずっと行くルートなのですが、積雪や路面凍結もないうえに交通量が少なく、とても楽しく走ることができました!ツーリングにオススメのルートです!

国道115号。物倉バス停付近。
ちなみに、バスは1日4本くらいしかなかった。

➤双葉駅、帰宅困難地域 14:00~16:00

 福島県相馬市からは、国道6号で南に下るだけです。すると、国道沿いにも関わらず廃墟が目立つようになります。
 そうです、福島第一原発の事故があった場所に近づいているのです。今は国道6号も通過することができますし(脇道は通行止め)、震災遺構や双葉町産業交流センターにて、震災や原発事故の被害状況等について学ぶことができます。
 あまり多くは語りませんが、ここは実際に行き、目でみてもらうことをおすすめします。行政により駅やセンターなどの箱物、道路等は綺麗に整備されているのですが、人の気配が感じられないのは不気味なものです。

復興祈念公園は整備中。
津波が画像の青いT字の看板まで来たことを示しています。
16.5mの津波、想像も出来ないです。

〇 いわき市到着(12/30 夜)

➤いわき市まで 16:00~18:00

 再び国道6号をひたすら南下し、いわき市を目指します。途中、道の駅で休憩したり、日本一小さいイオン(広野店)によったりしました。

「道の駅ならは」にポケふたが…!
ラッキーもラビフットもかわいい。

➤いわき市観光 18:00~

 いわき市では「ホテルフロンティアいわき」という駅近で駐車場があるホテルに宿泊しました。+500円で岩盤浴も利用できて、疲労回復。

 いわき駅って、新幹線は通ってないけど、まあまあ大きい。こじんまりとしてる仙台のような駅でした。

「princessa」
日本酒を梅酒で割ったお酒。美味しかった。

 駅近のLATOVという商業施設をみてまわったり、居酒屋に行ったりして楽しみました。

いわきは「めひかりのから揚げ」が有名。
日本酒との相性が◎

 一人旅もいよいよ終盤戦、いわき市の観光続きや、東京(松戸)までの帰宅の道のりの様子については、次の記事をご覧ください!

本栖川


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