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九州とインドの学生を繋ぐオンライン

私は地方でも多様な学びを選択できるといいなと思い、自分ができることをしていますが、この春、九州の高校生とインドの学生のオンライン対話を2回開催しました。まずは、お互いの文化を知るという段階。

課外活動としてインドと繋がりたいというご希望が先生からあり、インド人の友人たちの仲介により実現しました。私は場をつくり見守る役目として参加しましたが、たった2回でも九州の学生たちはぐんと成長しました。
ほんと祝福!
学生たちが挑戦できる場をつくり見守り続けてこられた先生にも祝福を!

インド人学生との英語での対話は、九州の学生たちにとっては想像以上に難易度の高い挑戦だったはずです。インド国内でも英語は公用語のひとつとして使われるので、学生も違和感なく英語を話します。さらに聞きなれないインド人特有の発音で早口。積極的に発言してきます。

九州の学生たちも工夫をこらしたプレゼンを用意していましたが、第1回目はインド側に圧倒されたのではないかと思います。Q&Aはさらに難易度が高かった。悔しかっただろうし、終了後に、同じ年代なのに...と危機感を覚えた学生もいたようです。

私は個人的に「うまくいかないことを経験し、乗り越えるきっかけ」という英語の学習とは別の意図も持っていました。インド人は発音に地域性があったとしても堂々と話しますし、相手が何を言っているかわからない場合でも理解しようとするセンス、工夫する柔軟性、受け入れる寛容さを持っている人たちです。上手くいかないことがあっても、一緒に乗り越えることができる人たちだと思っています。

そして、長崎の学生たちは、乗り越えることを選びました。1か月ほどをあけての2回目の対話、プレゼンはかなりブラッシュアップされていました。インドの学生にとって魅力的な情報になるように工夫したのだと思います。Q&Aも食らいついていっていました。何を言っているか聞き取れない、聞き間違い、上手く言葉にならないことはもちろんありましたが、そのうちインドの学生がスマホで検索して情報をシェアしはじめたことから、音楽を流したりしてお互いに盛り上がっていました。

自分たちでどうにかする力を発揮できたことは大きいと私は思っています。相手のことをもっと知ろう繋がろうと思い、工夫して成長していく過程。

双方の学生の希望によりますが、このような対話は単発ではなく継続的に開催した方が効果的だと思っています。ひとりひとりの個性が見えるようになり、もっと繋がろうと思うことで、ツールである表現力は伸びていくと思うから。

そして私は、共振しながら学び合う場をつくることが喜びなのだとあらためて実感しました。

レベル感をお話しすると、インドの学生の英語のスキルやプレゼン力(積極的に表現する力)は高く、日本の進学校の学生でも挫折を味わって当たり前だと思います。インド人の友人たちが優秀なので紹介される学生も優秀でしょうが、インド社会で生きていくためには、英語で読み書き会話ができることが必要だからです。

少しずつ学びの場が広がっていくことが楽しみです。

*写真はイメージで、実際のものではありません。


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