見出し画像

見ず知らずのインド人に助けられた話し

今朝散歩しながら、忘れてたことを思い出した。2013年の3月はじめくらいかなぁー。

見ず知らずのインド人に助けられた話し。

40代のうちにインドで仕事しよう!と思って働いた1社目は、頼る人が全然いなくて生活もむっちゃ手探りだった。ITでどんどん便利になる少し前。

船便で送った荷物の「手書きの不在通知」がドアに挟まってて、電話したら取りに行かなきゃいけなくって、ネットで調べたところにバスで向かった。バスを降りてうろうろした挙句、薬屋&郵便預りみたいなところに入って聞いたら、ここじゃないよって、店内にいる人総出で話し合って地図を書いてくれた。(今思えば、地図を見る習慣のないインド人達が頑張ってくれたんだと思う。)

その地図を見て歩いても、ない...。途方にくれかけたときに革ジャン着たお兄さんが通りかかった。この人に聞くしかない!

お兄さん曰く、バスで行かなきゃいけないと。バス停まで連れて行ってくれるだけで有り難かったけど、お兄さんもバスに乗った。え?

たぶんバス代もお兄さんが出してくれたと思う。

けっこう大きな郵便局で、どうやって裏口みたいなところから、集配システムのパソコンが置いてあるような部屋に上がって行ったのか覚えてないけど、部屋の角に積まれてた角のなくなった段ボールと、お兄さんに助けられて有り難かったことだけを覚えてる。きっと、お兄さんが重い段ボールを持って階段を降りてくれたんだと思う。

オートリキシャで帰ろうと思ったら、ストで動かないと。お兄さんがタクシーに交渉してくれて助かった。

タクシーに乗る前に、なんかお礼をしたいと言う私に、気にしなくていいよと映画のヒーローのように爽やかに去って行った。

え?あなたは友達と会うって言ってなかった?ずいぶん友達を待たせてるはず。いやいや、あなたの時間を1時間以上無駄にしてる。しかも、バス代まで払ってもらい…。

忘れちゃってるけど、たくさんの人たちから今まで助けてもらって生きてきたんだろうなー。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?