“年の差のあるオジサン”のバリューは

年齢を重ねて時代も変わり、男性からモーションをかけられる頻度も、良いか悪いか減った。

ただ変に引っかかるニュアンスで、あたかもバリューがあるかのように匂わせて来るオジサンが居たので、ここでご紹介したい。

その前に。
「年の差のあるオジサン」が好きだとか、純粋にストライクゾーンに入ると言う女性は、多分少ないと思う。
いわゆるイケオジなら話は別だろう(イケオジの定義は置いておいて)。20代若手でもキュンキュン寄って来るかも知れない。
匂わせて来るのが、残念ながらイケオジに該当しないので、こうしてネタにされてしまう。

「年の差のあるオジサンとの、非日常的な時間」
何だこの中高年男性向け雑誌の見出しにありそうな、それでいて現実的には違和感ありまくりのセンテンスは。

イケオジではない残念なオジサンが、まるでキラーワードかのようなトーンで、何なら確信したかのようにある時匂わせて来て、ハッキリ言ってドン引き。
仕事においての信頼関係も、私の中では一瞬で崩れた。
リアクションにも困るし気も遣うし、気まずくなるし、大体そもそも、女として意識されていた事が、私にはとても気持ち悪かった。

逆に私なら、年の差のある若手男性にモーションはかけない。
わざわざ好んでオバハンには来ないだろうと思う。そりゃそうだ、同期だって近くに居るし、可愛い後輩、相談できる先輩…彼女らを差し置いてオバハンに来るような、彼はマニアではないだろうから。

そう、このわざわざ好んで来ないだろうと言う感性が、オジサンにはないのだろうか。
気まずくなるかもと先を読んで、ぐっと呑み込んで欲しかった。

なおこのオジサンは職場の後輩から、自身のおじさん構文を指摘されてもピンと来なかったらしい。絵文字だらけになる背景としては、文字だけだと冷たく感じて淋しくなるから との事。
良かれと思ってのおじさん構文だった。
これが噂の!と、ようやく気付かれたそうだが、今や噂にもなっていない。

中高年世代になると、現役として通用したりモテ続けられる人など稀で、ニーズがなくなるのが一般的。悲しいけれど、それが現実。ストップ勘違い。

オジサンの生態で他に気になるのは、加齢臭対策をしない、身なりを気にしない、体型を気にしない、薄毛やハゲを、年だから仕方ないと何も対策しないのも理解できない。ずっと肘をついて食事するのを、家族は指摘してくれないのだろうか。スーツがヨレヨレなのに、奥さんが新調させてくれないのか、本人が気付いていないのか。

なお今回のそのオジサンは、私にこうしてネタにされ、来月から転勤だそうで。どうやら他にもやらかしていたらしい。

めでたしめでたし。


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