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ぼくのモテ期

以下の木賃ふくよしさんの記事を読んでふと思い出したことがあるので、ちょっと書かせてください。

ぼくは30代の頃、買い物に行くたびにそこの従業員に間違えられてました。
(いやちょっと大袈裟だな。年に数回です)

「あ〜あるある」って人も多いんじゃないでしょうか。
例えばホームセンターで事務用品を見ていると、おじちゃんおばちゃんが「ねぇ、○○はどこにあるの?」などと問いかけてくるわけです。
最初のうちは驚いて「えっ、いや、店員じゃないんで知りません」と答えて、相手もビックリというパターンを繰り返したのですが、慣れてくると「○○ならさっき見かけたばい、ついて来なっせ」と(わざと郷里の訛りで)案内してやったものです。もちろん従業員ではないのに厚意で案内してやるのですから、敬語は使いません。

すると中には勘違いを重ねる人がいて、目尻を釣りあげて「何なのあなた、お客に対して態度が大きいんじゃない?」みたいなことを言う人が出てくるので、面白くてたまりません。
ちなみにここに至ってもまだ気づかないのはおばちゃん達です。おっちゃん達は勘が鋭いのか間違えて声をかけたことにすぐ気づき、案内される間小さくなっているか、その前に謝ってきます。こちらもからかっているのに謝らせるのは本意ではありませんから、何も気にしていないと言って別れます。最低限の礼儀ですね。

おばちゃん達には「ばってんあんた、他ん買い物客ば捕まえて時間とらせよっとに態度もクソもなかろうもん」と追い討ちをかけます。
半分はあっと声を上げて逃げますが、半分はまだ状況が飲み込めません。
そもそも店の人間と明らかに違う服装の人間に声をかけているわけですから、判断力がない人々です。

自分の判断力のなさを思い知ってもらうために、ぼくは涙を飲んで悪役を買ってでているのです。

さてさて、現時点でこちらは従業員じゃないと主張しています。
相手は「客に対して態度がなってない」と主張しています。平行線どころの騒ぎじゃありませんね。小説を読んでいてこんな会話が始まったら本を投げ捨てますよ。

あ、落としどころをどうするのか、ですか?
わかりません。
最後まで付き合ったことないので。
相手が声を荒らげるような事があったら即立ち去るんですよ。だって騒ぎになったら店に迷惑がかかりますから。

というか本当に「従業員の振りをして他の客をからかう客がいる」と誤解されたらしく、後日店に入るなり声をかけられたことがありました。
正直に「買い物をしていたら店員と間違えられた」「ワイシャツネクタイに会社名入りジャンパーを着ているので、間違えられる謂れはない」旨を説明し、顔見知りの警備員も証言してくれたので事なきを得ました。
まぁしばらくすると同じ事件が繰り返されるんですけどね。

さすがに今はなくなりました。
会社を移って人相が悪くなったのかもしれません。

今月も皆様のサポートのおかげで生活保護申請せずにすみました。心より御礼申し上げます。