デミロマンティックの恋の体験記

私が人を好きになることは珍しいんですが、一度だけ、大好きになったことがあります。大好きすぎて、この感情を人に言えたことはありません。

匿名のこの場をお借りして、恋バナ体験をお話しさせてください。

その方とは、あるグループが同じで、複数人で週に一度ほど会う関係でした。

第一印象は全く覚えてません。

みんなで話している時、同じタイミングで目を合わせて笑うといったことがよくあり(この2人の世界で笑いあう感じってめちゃめちゃ幸せでした)、自然と2人で話す機会が増えていきました。

話が特別に合うわけではないけれど、その人の話を聞いているのが楽しくて、私はその人の周りをずっとうろちょろするようになりました。

そんなとき、サシでのご飯に誘っていただきました。

2人きりの場で話すのは緊張したけどやっぱり楽しかった。

こんな会が何度か続きました。

ある時、私が同じグループの他の男性の悪口をいった感じになっちゃったことがありました。(私はそのつもりではなかったけど、そう捉えられる感じのことを言っちゃいました。)
彼は、「それは違うんじゃない?」と一言。

やられました。適当に同意しない、そういう人大好きなんです。笑

それから、彼がめちゃくちゃ友達思いで、とても面倒見がいい人なんだということもだんだんわかってきました。

また、無駄な自慢話は一切しないし、私を無駄に持ち上げることもなく、話していてとても居心地が良かったです。

しかし、未熟だった私は、まだ友達として好きな人だと思っていて、恋愛的な何かに発展しようとはしませんでした。相手のそんな素振りも見て見ぬ振りをしていたように思います。

自分の感情に変化があったのは、ある日のこと、たまたま2人きりになっていつも通り話していた時、今日は外が寒いから手が冷たい!という話になった時です。同性ならば、こんなに冷たいよ、と触れて当然なタイミングですよね。

そんな時に、触れそうになって触れてこなかった彼の手に、私はめちゃくちゃ触れたくなりました。というより、触れたいと思っている自分に気がついてびっくりしました。

それから、彼が前髪をかく仕草、彼の後ろ姿、彼がものを書いている姿、寝顔、全部全部大好きになりました。全てに触れたいと強く願うようになりました。

結局もって、自分のこんな感情に気づくまでに仲良くなってから半年くらいかかり、タイミングが合わず、この恋はうまくいきませんでした。

タイミングのせいにしないでもっとアプローチしたら良かったですが、仲良くなりすぎて恥ずかしくなってしまったのと、またすぐ好きな人なんてできるんじゃないかなと、たかを括っていたんです。
そうしたら思ったより好きになれる人に巡り会えず今に至ってます。笑


またもう一度こんな好きに巡り会えるんだろうか。
また人を好きになりたいな。


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