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Double Hi Bb への道

道のりはまだ半ばのため、本日は中間報告になります。いや、もしかしたらこのまま幕を閉じてしまうかもしれません。そうなればこれが最終報告ということになります。

考えてみるとトランペットというものは音を出すだけでヒィヒィ言っている、極めて完成度の低い楽器のようです。マウスピースにしても、0コンマ何ミリの違いで音が出るだの何だのと、言っていることがみみっちい。多分人間工学的に人類に合致しない楽器なんだと思います。

最近深刻さを増しているのが選曲です。
トランペットを知らないバンドメンバーが「やりたい!」と提案してくる曲は、だいたいがまともに吹けるような音域ではないですね。
音域の問題だけは数カ月練習しようが、どうにもならない。すると初見の練習日から演奏会当日まで一貫して吹けないわけです。
この状態で客前に晒される身にもなってもらいたい。恥ずかしいので、私は演奏会では覆面をして顔を晒さないようにしています。

ともかく、ここまでチャレンジしてきた中で、いくつか使えそうな技を発見しました。
本当ならば秘匿したい内容であるのですが、どうせ誰の目にも止まらないでしょうからババーンと公開しちゃいます。

1.椅子の背もたれにもたれかかるな!

ベストフォームでベストな演奏ができるんじゃない。ベストな演奏のできた状態がベストフォームなのさ。演奏会はフォームのコンテストじゃねぇ。
昭和のマンガであれば何か奥の深そうな言葉に聞こえて来ますが、どうも演奏には不都合なようです。
私自身最近気づいたのですが、背もたれにもたれかからずに音を出すと、出る音に勢いが増しツヤが出ます。当然高音域も当たりやすくなります。
不思議なことですが本当です。

2.面白い顔をしろ!

なぜか、面白い顔をすると2つくらい高い音が出ます。ただし、面白い顔をした後に真顔に戻すのが難しく、ここぞという時の最終手段とするのがいいようです。

3.息を入れると同時にウンコを漏らせ!

実際には脱糞まではする必要はないかもしれませんが、息を吸ったのち、腹部に力を込めてから息を吐き出すと、圧力のある息を出すことができます。

4.アパチュアを整えろ!

この話題は書くと真面目になり、本サイトの趣旨ではないので省略…

5.トランペット同士の会話に実利なし

トランペット同士の会話で、マッピは何を使っているかなどというのがありますが、実に健全な会話です。
口に出しては言いませんが、マッピや楽器を取り替えたところで急にプロ級の腕前にならないことは、誰もが薄々気付いていることでしょう。
それなのになぜ、どうでもいい話をするのか。もっと奏法の話だとか、真面目な議論を交わした方が良いのではないか。
それはまったくの間違いです。
そんな会話で実力が上がるなら、プロの指導を受けた者は皆プロになっています。我々アマチュアは、真面目な話をすることこそが真に時間の無駄であると、悟っているのです。


以上、ここまでの私の結論としては、我々にとってのトランペットとは、四苦八苦している過程を楽しむものであり、結果は誰も望んでいないのです。

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