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全てを終わらせるために

2XXX年、大規模な戦争が起こった、燃え墜ちる戦闘機、爆散する戦車、銃声と共に消え逝く兵士の哭、次々と焼け野原となる市街地、世は正に地獄そのものだった。 私は戦死したパイロットの補充要員として民間航空会社から引き抜かれて軍用機に乗って戦った、無線を通じて聴こえた目の前で燃え墜ちる仲間の悲鳴が今でも耳にこびりついている。 私は救いを求めた。 「あぁ…久しぶりに酒でも飲みたいなぁ…」 そう思いながら眠りに落ちた時だった 暗闇の中、ポツンと一つだけモダンなデザインの扉が立

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