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薬草デビュー 46 南天 ナンテン 生薬名 南天竹 南天燭 南天実 南天葉 味不明 性質不明

新年おめでとうございます。1日にこの記事を書いていたら能登の地震でした。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます

アパートの南天裏の方にこれだけが残って、切り取られたあとがありました。皆さんいただいているのですね。

古いアパートの西側敷地にナンテンが茂っています。
これがナンテンなのだろうかと、みちくさ部さんに聞くとナンテンだとのこと。
こんな身近に南天があり、赤い実をつけています。
しかし使い方がよくわからない。
しまった!クリスマスリース作りに赤い実を探してたのに。
門松にも南天を飾れば良かったのに。

それは中村臣市郞先生のナンテン記事を読んで気がついたから。
そういえば佐藤純平の[家庭で使える薬になる植物1集]に載ってました。
気にも止めてませんでした😢⤵️⤵️
で、

大きすぎの写真
小っさ過ぎの写真
2つを合体

お節の飾りに初めて使いました。実は乾燥させて薬として使うつもりです。

中村臣市郞先生が3回に渡って激投稿したフェイスブックのナンテン記事より(まとめました)

ナンテン

薬草の生命力が人類を救う。

インフルエンザの猛威が列島を襲っている。水爆なみの感染だ。それほど現代人は生体の免疫力が極度に低下していた。

正月に飾る真紅のナンテンである。
ナンテンは厄を払うことで知られる。その厄とはインフルエンザであった。

風邪をひくと咳が止まらなくなる。古代からナンテンは咳止めの霊薬であった。

10粒のナンテンの実をコップ4杯の水で20分煎じて食間に3回飲む。すると劇的に咳が止まることがある。ナンテンには殺菌、消炎・鎮咳作用がある。
恐るべき薬物だ。

ナンテンは古代から魔よけの縁起物として部屋に飾られてきた。
ナンテンがトイレの近くに植えてあるのはナンテンの強烈な殺菌作用を利用したものである。
晩秋から冬にかけてたわわに実る真紅の実は頑固な咳止めの霊薬として使われてきた。
むろん南天実と呼ばれる漢方薬であった。実がないときは葉でも効能がある。
有効成分は呼吸・中枢に作用するアルカロイドのドメスチン、ナンジニンである。むろん生命を保持する液体免疫である。
これが人を救うのである。
植物は自分が生きるだけでなく、他の生物を生かすためにそれを細胞内で合成するのである。
そこに自然が与える共存のシステムがある。私はこれをエネルギーの伝達と呼んている。自然はこのエネルギーの循環で溢れる。

見事な真紅のナンテンの実である。これが命を救うこともある。
ゼンソクや急性肺炎である。
完全無肥料、無農薬の霊木それが厄除けの南天であった。
おそらくこのナンテンの木には生命の遺伝子の基本となった原始ソマチッドが喜びに溢れて躍動していることだろう。
ソマチッドは農薬や化学物質で汚染された場所にはすまないのだ。
水も空気も泥も岩も珪素が含まれ自然の純度の高いところを好むのだ。

南天

南天は生より真紅に成熟したものを必ず日干しで乾燥させて20分ほどコップ4杯の水で煎じて食間に3回・飲みます。

ただ南天の有効成分は・作用が強く必ず適量、10粒から多くて13粒を厳守する事。手に入らない場合は、乾燥品が南天実として市販されております。(😃💡生薬ですね)

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佐藤純平「家庭で使える薬になる植物1集」・百日咳・喘息の妙薬より
ナンテン
魚の中毒・百日咳・喘息の妙薬  ナンテン


秋ごろのナンテン

ナンテンという日本名は、南天竹または南天燭から出ている。
南天竹は[通雅]、南天燭は[本草図経]に見え、[本草綱目]では南燭の釈名としてある。[本草綱目]における李時珍の南燭の説明を読むと[註頭国訳本草綱目]のとおり、ツツジ科のシャシャンボのように思う。
南天燭の挿図は、どうもナンテンのように見える。
李時珍が[本草綱目]を編む時には、それらをごっちゃにしていたのではないかと思う。
ナンテンは普通、庭園に植栽されているが、日本の中部以南、千葉県あたりの山地にも見られ、この辺が北限地では無いかと思う。
白実のナンテンも野生化していることもある。

秋ごろのナンテン

薬効
①魚の中毒にかかったならば、ナンテンの生葉1枚をよく洗って、これをかんで飲むとよい。そのさい、よく吐くことがあるが、そのほうが効果的である。葉を1枚というのは小さい葉1枚でなくて、小さい葉のたくさんついている複葉1枚のことである。
②生葉の汁を腫れ物につけても効がある。
③ナンテンの実、特に白実のナンテンの実がよいといわれるが、その実を干したものを、1日分として10g(中村先生は10個~13個)を、600cc(中村先生は800cc)でその半量ぐらいに煎じつめ、食前に1日3回に分けて飲むと、強壮薬となり、老衰者・虚弱者などに効があり、また百日咳・喘息・酒の中毒・解熱などにも効がある。
④喘息・百日咳にはナンテンの実を一掴みに、黒豆70gを加えて、1260ccでその半量に煎じつめ、火から下ろす前に氷砂糖150gを加え、それをお茶のようにして飲むと特効がある。これは強壮・強精にも効がある。
⑤熱とりには、ナンテンの葉に飯粒を加えてよくすり混ぜ、布か強い紙にのばして後頭部に貼ると特効がある。白南天の実ひとにぎりを煎じて飲むと視力の衰えた目に特効があるという。
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ナンテンには難を転じるとあります。昔々から縁起の良い薬樹だったのですね。
ナンテンの性質、味を調べたのですが記載するものがありませんでした。
日本では民間薬として使われているので、中医学の性質、味はなさそうです。解熱なので冷、寒の性質を持っていそうです。味は乾燥ナンテンを煎じたあとわかるでしょう。

牧野富太郎
学生版原色植物図鑑園芸編より


牧野図鑑より

日本では中部以の山林中に自生する常緑灌木で、切り枝用庭園用に植栽する。普通分枝しないで業生し、樹皮荒く、材は黄色を呈し、高さ2m内外時に3mとなる。
葉は大形・有柄で、茎梢に集まり互生し、数回重羽状複葉となり、小葉は披針形鋭尖頭・全縁で多数あり、革質で光沢を有し、葉柄の基部は往々暗赤色を呈し、鞘になって茎を抱く。
6月頃、分枝して大円錐花序に多数の小白花を開く。顎片は多数重なり、花びらは6片・舟形の披針形で、光沢がある。
6雄蕊1子房があり、花柱短く柱頭は掌状、果実は冬赤熟す。
変種「白なんてん」は果実を薬用とする。

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