野草デビュー 164 北鎌倉編 キツネノマゴ

キツネノマゴ
写真はウイキよりお借りしました

北鎌倉の野草は違いますね。緑地に来なきゃ見られない植物がたくさんありました。
見落としそうになるようなキツネノマゴ(小さいからかな)可愛らしい花でした。

ピンぼけですが花のつきかたが面白いキツネノマゴ

キツネノマゴ

牧野富太郎学生版原色植物図鑑野草植物編より

山麓、原野に生ずる一年草で、茎は緑色方形で下部は屈曲し、上部は立ちて枝を分ち、節部はやや膨れ、高さ約30cm位で葉とともに毛がある。
葉は対生し、長楕円状披針形(細長く、先がとがった形をいい、やなぎの葉など)、全縁(葉、がく、花びらなどの縁が、でこぼこがなくて、すべすべしていることをいう)で葉柄がある。
夏秋のころ、上部の葉脇に小枝を対生し、各枝端に長さ3cm位の穂状花序をなし、普通淡紅紫色、稀に白色の唇形花を多数密生して開く。
花冠の上唇は狭小で2裂し、白質で紅紫色の斑彩がある。
花中に2雄蕊と1雌蕊があり、葯は淡緑色で紫彩がある。
果実は細長いサクカ(子房に二つ以上の部屋があって、それが熟すると、裂けて、たくさんの種子を出す)で2穀片に開裂し、4枚の種子を弾き飛ばす。

真ん中ら辺にも花がついている

キツネノマゴ
ウイキより

キツネノマゴ (狐の孫、学名:Justicia procumbens) は、キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草である。

道端に生える小柄な雑草である。
やや湿ったところを好む。
夏に赤紫の小さな花をつける。
本州から九州、朝鮮、中国からインドシナ、マレーシア、インドなどに分布する。 
茎は根元がやや横に這い、分枝してやや立ち上がる。高さは10-40cm程度、茎は下向きの短い毛が生えている。 茎には節があり、節ごとに葉を対生する。

確かに目立たない雑草かも

葉は長さが2-4cm短い柄があって卵形で柔らかく、先端は少しとがる。両面に毛が生えている。 

花は8-10月ころ。茎の先端から穂状花序を出す。花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞があるので、外見ではその苞が並んだ棒状の姿に見える。
萼は深く5裂。花はいわゆる唇花型で、上唇は小さく三角形で、先端は2裂、下唇は丸く広がって反り、先端は3裂、全体は白だが、下唇が広く赤紫なので、赤紫の花との印象が強い。 

名前の由来はよく分かっていない。花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、花の形がキツネの顔を思わせるからなどの説も見かけるが、根拠に乏しい。腰痛、風邪ひきに薬効があるともいうが、あまり用いられない。
よく見れば可憐な花をつけるが、小さくありふれていることから注目度は低い。 

この属には熱帯を中心に約300種があるが、日本にはこの種だけである。ただし、琉球列島には同種ながらやや葉が厚くて小さいキツネノヒマゴがある。名前は、孫より一回り小さいひ孫、と名付けられたと思われる。

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