薬草・野草への芽生え③ 「家庭で使える薬になる植物Ⅰ」から大村明先生の素晴らしい序文



「家庭で使える薬になる植物Ⅰ」は60
年前の本です。

冒頭、序文で著者、佐藤潤平博士を紹介している大村明医学博士。

著者の佐藤潤平先生が大村明先生を次のように評しています。
✨🎶✨🎶✨🎶✨

大村明先生は大阪市天王寺で大村医院を開院している。
大村先生を患者さんは、奇妙なお医者さんと呼んでいる。
西洋医学を学んだにもかかわらず、洋の薬を使う事もあれば漢の薬を使う事もあり、また針灸を施したりして、ほかのお医者さんが見はなした重病患者をどしどしなおししている。
このようなことから、患者さんがいつとはなしに奇妙なお医者さんと呼ぶことになったらしい。

他に「実際的看護の秘訣」を著した築田多吉先生の赤本は、洋の薬、漢の薬、民間薬、民間療法、お灸、マッサージ、健康法など、なんでも病人本位に書かれた、実に親切な本である。版も千数百重ねているのでこの本の真価がおわかりであろう。
この本で命拾いした人がいくらあるか知れない。😍⤴️⤴️

大村先生、築田先生お二人の、洋医学にも漢医学にもとらわれずに病気をなおすという医の仁術精神に私は限りなく敬意を表するのである。
🎉✨😆✨🎊🎉✨😆✨🎊


大村明(🌷体験は戦中・戦後の話もあります)

🌱植物と一緒に大地から生えてきた男、本書の著者佐藤潤平先生を一言で表現すれば、このような人物である。
人格もまた植物のごとく人を傷つける動物性が全くない。

❇️終戦末期、旧満州で多くの日本人が略奪の憂き目にあっていたころ、先生の家屋は旧満人に守られ、数万の図書は一冊も飛散の憂いもみず、無事であった真実は先生の人格を余すところなく物語っている。

✨中国の瀋陽医大の医局で、外科の某教授がどうも不思議でならぬと頭をかしげている。
どうしたんですかとたずねると、骨折が短時間でなおる方法があり、その秘法は治療する本人の長男にしか教えない、といかにも残念そうに語る。
ただ骨折部へ黒い薬を塗るだけで副木も何もやってない、それで化骨作用が副木装着やギブス包帯しているものよりずっと成績が良いのである。
それは柳の新葉を材料とした軟膏であることが判明したのは、ずっと後日であった。

✨大学病院で長いあいだ慢性腎炎の治療をうけてどうしてもなおらず、全身が浮腫で丸々となった娘さんが、郷里の宮崎県に帰り、その地方で「ジミ」と称する池沼に生える植物の根を煎じて服用して次第になおった話を本人から聞いた。⚠️(ジミを調べたけどわかりませんでした)

✨喘息の妙薬だと、絶対にその本態をしらせず、カプセルに入れて治療効果の絶大をほこっていた或る先生の、その薬は卵油であった。

✨現北海道大学の某先生が幼時ひどい火傷で、母親が卵油て治療されて現在痕跡もないと話されたこともある。

✨また、ある腎臓病患者が四国の山奥の茶店で休憩したそのとき、自分の宿病の話をしたところ、その茶店のお婆さんが、私も腎臓病でさんざん苦労したが、ある遍路さんが、ナンテンの、幹の黄色のところばかり取って煎じたらよいと教えてくれ、そのとおりにして全治したから、あなたも飲んでごらんと教えてもらったと私に話してくれた。

✨旧満州の瀋陽で神のごとく尊ばれている老婆の医者があった。
そのお婆さんの処方を拝見すると八百屋で売っている野菜ばかりで、その中にも食酢もあった。
漢方医にこの処方を見せたところ、こんな漢方処方はないとのことであったが、それで難病をなおしていた。
私も結核性腹膜炎の患者で腹水のあるものを治療して、このお婆さんと腕比べをしたことかあったが、完全に負けた。
私は現代医学の化学療法を準備して、お婆さんがなおせなかっらパスとストレプトマイシンでやってやるぞと、腕を撫でして待っていたが、2週間ぐらいで腹水もとれ元気になった患者を見て、技術的にも経済的にも負けたと思った。
人参、大根の類では、お金にしても額は知れている。
佐藤先生もこのお婆さんをご存じである。

🌱天然の水が自然の岩石のあいだをめぐりまわって塩類を集め、その豊潤な塩類を草根が吸い上げて、きれいな草木が生長する。
その草根木皮が、われわれのからだに有益なエネルギー源を供給する。
これが自然であり道理である。

🌱草木の生々しさを眺めていると、なぜ私を利用しないかと物語っているようである。
さいわいに佐藤先生が平易に私どもに薬草について一書をしめされたことは喜びにたえない。

💖💖💖
感動的な序文。

でもそのようなお話を昔の事でしょ。科学的にも証明されてないしと言われる、思われる方も多いと思います。(息子がそう)

数千年前に神農が自分の体を実験体にして数百種の薬草や毒草を人々に知らせたと言われる薬草の基本書365種「神農本草経」
それからあらゆる薬草研究が進んで5千数種の薬草・薬物(植物以外の鉱物や生き物)があると言われています。
私たちが日常に使ってるサプリメントも成分がわかり薬草・薬物が原料として使われています。

中国発祥の本草は、数千年の経験や奇跡ではなく、効能がなぜ、どこに、人の体や細胞にどのように作用しているのかと研究されています。
中国の科学者、程京(チョンジン)が医書「本草綱目」材料の効能をバイオチップで研究して、体系化、奇跡の効能がはっきりするということでした。

そうなると

胡散臭い薬草・薬物(植物以外の鉱物や生き物)なるものが、科学的根拠に基づいて人や動物の治療薬として堂々と世にでます。
野草・薬草学びは趣味で終わらないかも。
大切な知識の財産になりそうです。楽しみまょう😆🎶✨



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