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野草デビュー 204 ナガイモ

 秋に、野草界隈の皆さんが、電柱や電線に絡みつく蔓のムカゴで盛り上がっていたので、ムカゴに出会いたと思ってました。
 ムカゴはムカゴという野草だと思っていました。思いがけずムカゴをゲット!ムカゴご飯して頂きました😋🍴😋。1個だけ残したムカゴ!どうしようかなあと。
 ダメ元。壊れかけの大きな植木鉢に植えてみました。
 初夏になったら蔓が伸びて葉っぱがいろいろな薬樹に絡まりました。秋になって残念ながらムカゴはつきません。
 こわごわ掘り返してみるとオォー。1個のムカゴちゃんがゴツゴツのナガイモ?に。

こんなにいっぱい塊茎
エラい!ムカゴちゃん。
トロロとナガイモザクザク


 小さな収穫。すりおろして見ると、ナガイモの水っぽさはなく粘り気のあるトロロ。
 その⅓くらいをまた植えて今年秋の収穫待ちです。 
 条件の悪いとこに植木鉢置いたのだけど、蔓が伸び伸び伸びてビワや月桂樹に絡みつきいろいろな形の葉っぱが生え出しました。

ヨモギの三段棚の間に置いたのだけど伸びてる
こんなのとか
こんなのとかも
形いろいろ

 葉っぱも食べてみたいです。


 原色日本薬用植物図鑑で調べると茎の色でムカゴはヤマノイモ科のナガイモと判定。
 
 原色日本薬用植物図鑑より

ヤマノイモ(中国名 日本薯蕷(しょよ)
ナガイモ(中国名 薯蕷(しょよ)

いずれも日本から中国にかけて広く分布し、栽培されるつる性の多年草。
根茎が円柱形に肥厚して、垂直に地中に入り、長さ1m、直径2~7cmの塊茎となっている。
 塊茎は肉質で、外皮は薄く灰褐色、せんいがなく、折れやすい。茎は細く、他物にまきついて長く伸び、まばらに枝分かれをして長さ数メートルに達する。

 ナガイモは通常茎が紫色を帯び、葉は有柄で対生または3輪生する。
 葉身の形状は変異が多く、三角状卵形ないし三角状広卵形、先は鋭尖形、基部は心形で両耳形となり後方にはりだしている
 全縁で無毛、光沢がある。
 花は単性花で雌雄異株、雄花は花穂が上向き立ち、雌花穂はたれさがる。
 花穂は7~8月ごろ葉腋に2~3本ずつつき、1本に10数個の花をつける。
雄花は花被片が6個で乳白色、雄しべが6個ある。
雌花は短い花柱を花被片が包み、子房は下位。花の付け根に大小の包葉が1枚ずつつく。果実は3翼あるさく果で、翼が半倒卵形。翼のある扁平な種子3個を含んでいる。

ヤマノイモの茎は通常緑色で、葉は互生または対生。葉身は細長い長卵形で、先は長く鋭くとがり、基部は心形で両耳形に周囲に張り出している。
雌雄異株で、花穂は7~8月ごろ、葉脇に3~5本出て、雄花は上向き、雌花は下垂する。
花は1つの花穂に20数個つき、ナガイモに比べ、花の数が著しく多い。さくら果の翼の形がナガイモに比べて円形に近く、広い。いずれも葉腋にムカゴをつける。

白肉質の塊茎をトロロイモといって食用にするが、皮を去り、棒状に整形して乾燥したものを山薬(さんやく)と呼び、漢方で滋養、強壮、強精、ししゃくやくとし、八味丸などの薬方に加えられて、下半身の諸症状に多く用いられる。
葉脇に出来るムカゴも食用にされるが、(れいよし)と呼び、ほぼ同じ目的に用いられる(用量1日塊茎は9~15g、ムカゴは15~25g)。また茎を山薬藤(さんやくとう)といい、煎液を外用して皮膚湿布、丹毒などに用いる。

成分は塊茎に多量のデンプンと粘液質のマンナンのほか、ヤマノイモからはサポニンのdioscinが見いだされている。ムカゴには植物休眠物質がある。

4月上旬に塊茎の上部の芽をつけた部分や、ムカゴを深さ7せんちに植え付け、支柱を立て茎を登らせる。
11~12月に彫り上げて収穫

 よく洗って、竹ベラで皮をとりかんそうする 
中国ではこのときやや加熱して、板の上でもみ、転がして円形状にしあげている。。種苗用の根頭部は、モミガラか湿った赤土の中に保存する。

ウィキより
ナガイモ

ナガイモ(長芋、学名: Dioscorea polystachya)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。または、その肥大した担根体の通称である。漢名の山薬(さんやく)、薯蕷(しょよ)とも呼ばれる。

 科 : ヤマノイモ科 Dioscoreaceae 

属 : ヤマノイモ属 Dioscorea 

種 : ナガイモ Dioscorea polystachya 

学名 Dioscorea polystachya Turcz. (1837)

 シノニム Dioscorea batatas Decne. (1854)

 和名 ナガイモ(長芋) 英名

長芋、つくね芋、いちょう芋などの品種群がある。山芋(やまいも)の名で扱われる事があるが、ヤマノイモ(別名:自然薯、学名: Dioscorea japonica)とは別種。

   ヤマノイモ科の作物は熱帯から温帯と広範囲に分布し、特にヤマノイモ属は極めて種の数が多く、約600種にも及ぶ。
 その内の数十種類は食用作物として利用されている。 熱帯地域での栽培に適した品種が多いが、ナガイモは寒冷地での栽培も可能である。 

 ナガイモは、日本では中世以降に中国大陸から持ち込まれたとの説もあるが、中華人民共和国にもヤマノイモ科の作物は複数あるものの、本項と同種のナガイモは確認されていない。
 日本で現在流通しているナガイモは日本発祥である可能性もあり、現状は日本産ナガイモと呼んでいる。
 なお、中華人民共和国で栽培するヤマイモの品種は普通のヤマイモ、いわゆる「家ヤマイモ」と「和田イモ」の2種類が主である。産地は広東省と広西チワン族自治区が総生産量の約5割を占め、南方地方を中心に生産を行う。
 中国市場でのヤマイモ類への関心はあまり高くなく、一見では大和芋に似た外見の薯蕷品種を、店頭で「山葯(山薬)」と表示し販売する方法を取っている。 
 日本においてナガイモは消費・生産ともに内需型に発展してきた作物だったが、近年では台湾やアメリカ合衆国で流行している薬膳や健康志向を好む食生活の影響で、徐々に好評を得て輸出量を伸ばしている。

   品種改良ではヒゲ根や毛穴がほとんどなく、皮ごと調理可能なナガイモが品種登録されている。 
 ナガイモはイモの形態から、長芋群・いちょう芋群・つくね芋群の3群に分けられる。     関東では銀杏芋(地方名:大和芋)、関西ではつくね芋を主に栽培している。
 塊形の「丹波いも」「大和いも」「伊勢いも」などのつくね芋の系統は、伝統野菜として古くから栽培されている。 

 長芋(ナガイモ)群 - 細長い棒状の山芋。栽培品種として多く出回っている。水分が多く、すりおろしのほか、炒め物や焼き物などに使われる。
  銀杏芋(イチョウイモ)群 - ばち形や手のひら状に広がった形のナガイモの一種。関東地方では「大和芋」とよばれている。長い形のナガイモよりも水分が少なく、とろろ汁に向く。 
 つくね芋(ツクネイモ)群 - 握りこぶしのように固くてゴツゴツした塊形のナガイモ。産地によっては大和芋ともいう。粘りがとても強く、和菓子の原料やかまぼこの練り物のつなぎに使われる。 
 ナガイモ群 加賀丸いも(ツクネイモ群)



 

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