薬草・薬樹デビュー ⑲ アカメガシワ


これは間違い🙏アカメガシワではなくキウイフルーツらしい。川の護岸壁に生えている


アカメガシワ

アカメガシワを覚えると、あっちこっちの空き地に生えてて😃💕
間違いも多くて茎が赤いが先入観
カロリナポプラと間違えたり
危ない危ない



北鎌倉野草観察会でもずいぶん生えていました☺️
そのまま育つと背の高い喬木になるアカメガシワ
アカメガシワの林になってしまうでしょう(大木になったアカメガシワをみたい🙏👀〰️💕)
だから雑草として刈られてしまうのですね
森の中でパイオニア植物としていち早く育つアカメガシワ。でも日陰になると枯れてしまうそうです😢💦
日光☀️が大好きな喬木なんですね。

北鎌倉野草観察会のアカメガシワ

アカメガシワの葉は食べ物を盛るお皿として菜盛葉(サイモリバ)と呼ばれていたそうです。

葉と種子は、赤色系草木染の材料に用いられます。

「神農本草経」に記載があって昔から民間薬として使われていました

昔から薬として使われたり、色染めしたり、お皿に使われたり
アカメガシワはエライ植物なんですね。

薬効
アカメガシワの樹皮には結晶性苦味質ベルゲニンが含まれている。
このものには傷口の肉もりを促進する作用があるといわれている。
癌腫、胃潰瘍、胃カタルには樹皮または葉の乾燥末15gを煎じて飲む
痔、腫れ物には、樹皮か葉の煎じ汁で洗浄する(家庭で使える薬になる植物より)

太陽のあたる所が大好きアカメガシワ

わかさ生活さんの記事より

☘️アカメガシワの歴史

アカメガシワは古くから生薬として、苦味健胃薬として用いられてきました。
アカメガシワが医薬品の原料として配合された胃腸薬は45年以上販売されています。
その後、平成13年度に行われた厚生労働省の食薬区分制度の改正に伴いアカメガシワの樹皮が食品に使用できるようになりました。

☘️アカメガシワに含まれる成分と性質

赤い芽や新葉を乾燥させて煎じた汁を飲むと胃ガンや胃潰瘍によく効くといわれ、生薬としても用いられています。 葉にはゲラニイン、マロツシン酸、マロチン酸、種子には強心配糖体のコロトキシゲニン、マロゲニン、コログラウシゲニン、およびパノゲニンなどの配糖体を含むことが知られています。
そのため、昔からアカメガシワの葉は主に腫れ物や痔などの治療薬として広く利用されていました。
また、アカメガシワの樹皮には、ポリフェノールの一種であるベルゲニン、ルチン、タンニンが含まれており、胃酸過多、そして胃潰瘍の改善、胃液分泌の抑制、肝臓保護作用などが示されています。
さらに果皮には抗発ガン作用、抗ウイルス作用、そして抗マクロファージを持つ成分が含まれています。 細胞を捕食し、消化する働きを持ちます。

☘️アカメガシワの効果

アカメガシワには、ベルゲニンやポリフェノール類を含むため、以下のような効果が期待できます。

☘️腸内環境を整える効果

アカメガシワの樹皮には、すぐれた整腸作用があることが報告されています。 また、近年患者数が増加している過敏性腸症候群に対しても有効であると注目されています。
アカメガシワに含まれるベルゲニンは腸の筋肉に直接作用し、ぜん動運動を正常な運動状態に近づけることで、腸の異常な運動による軟便や便秘などの便通異常を整えます。
さらに、アカメガシワには、ぜん動運動を整える作用に加え便秘傾向にある成人女性だけでなく下痢または便秘下痢交替症のある人の排便回数や排便量を整える作用がみとめられています。
この便秘や下痢、または便秘下痢交替症のそれぞれを改善する作用は非常に注目すべき効果です。
またアカメガシワ樹皮から抽出されたエキスには腸のぜん動運動を促す作用以外に胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃腸疾患などにも効果的であるといわれています。

☘️胃炎や胃潰瘍を予防する効果

アカメガシワには、ベルゲニンやタンニン、フラボノイドなどの成分が含まれているため、胃腸の過度の緊張を抑えて胃粘膜を保護し、胃の炎症を鎮める働きがあるといわれています。(わかさ生活より)


茎や芽が赤いアカメガシワ

熊本大学薬学部さんより

アカメガシワの樹皮を薬用として用い、生薬名を”赤芽柏”、別名、将軍木皮ともいいます。民間薬として、抗潰瘍作用を目的に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に、乾燥樹皮2g位を水300cc位で半量まで煎じ、その煎液を食後3回に分けて飲むと効果があるようです。他に葉を煎じたものを腫物の患部に塗布すると良いと言われています。
中国では、樹皮を乾燥したものを”野梧桐(やごどう)”と言います。同じように消化機能を調整する効能があり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を治すと記されています。1日3-4gを煎じて飲む、または、粉末を服用するそうです。 成分としては、苦味成分のイソクマリン誘導体の bergenin、フラボノイドの rutinなどが報告されています。(熊本大学薬学部さんより)


漢方薬きぐすり.comさんより

採取6~7月樹皮、葉
陽にあてて乾燥

①葉5~10gを煎じて服用、
または葉、樹皮の黒焼き末を2~3g、酒または水で服用するとともに、
患部に葉の粉末を塗布(濃煎液で湿布してもよい)すれば痔、るいれき、腫物に効果がある。非常によく効く。

②葉をつき砕いて貼ると種々の腫物、乳腺炎、痔、湿疹、頭瘡、あせも、カブレ、かゆみ止めに効果がある。
また乾葉を煎じて服用するか、煎液で患部を洗うか、浴湯料(300g)としても効果がある。
③樹皮を3~10g、または茎葉を多量に煎じて服用すれば消化機能を調整し胃酸過多症、胃カタル、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸炎、胆石、肝炎、神経痛、リウマチに効果がある。

薬食健康法
赤色の残っている新芽(葉)をテンプラとして食べるほか、茹でて、水に晒して、和え物、油炒めとする。
アカメガシワの巻き揚げ 【1】アカメガシワの柔らかい赤い葉を洗い、水気をふく。 【2】溶き卵1個と水、酒少々を加えて1カップにし、小麦粉3/4カップ、片栗粉1/4カップを加え混ぜる。 【3】棒状に切った蒲鉾、竹輪、シシャモなどにねり辛子を塗り、これを、②をくぐらせたアカメガシワの葉で巻く。 【4】160~170度の油で、箸でしばらく押さえながら揚げる。 【5】数個に切り分け、切り口を見えるように盛りつける。

アカメガシワ飯
若芽をさっと茹で、細かく刻み、酒しょうゆ、などとまぜ入れて炊きこむ。

 応 用
薬用・食用・浴用・染料・洗髪料(漢方薬きぐすり.comさんより)


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