不妊治療の個人的な振り返り

ざっと不妊治療を振り返っておこうと思います。
まず経過はこんなかんじ。

妊活をはじめたことを友人に話したところクリニックでの検査を勧められる

軽い気持ちで検査を受けたところAMHが年齢に対してかなり低いことが発覚

まずはタイミング法×2回

人口受精×4回

体外受精×2回

奇跡的に妊娠!

と、幸い約1年で終了できたのですが、なかなか濃い経験でした。

不妊治療あるある?しんどかったこと


①とにかくゼロヒャクの世界

妊娠しなければその月に費やした時間もエネルギーもお金もすべて無駄になります。努力が報われない世界。
よく、「河原で石を積み上げるたびに鬼に崩される光景」をイメージしていました笑。

②自分の体のことだけど思い通りにならない
今日病院行って「排卵しそうだから明日も来い」と言われること多数。
職場にはまったく話していなかったので仕事の調整が難儀しました。

③周囲の妊娠報告を素直に祝福できない
個人的にはこれが一番大きかった。。
不妊治療していることは周囲に話してなかったので普通に報告されます。
「おめでとう!」と言った後にどんと落ち込む。
そして心から祝福できない自分への自己嫌悪でさらに落ち込むのです。

④身体的負担が想像以上
内診が日常になる、
とんでもなく痛い(いまのところ人生で一番)注射を何本も打つ、
なんなら自分でも注射を打つ、
張り薬、座薬、飲み薬のフルコンボ、
採卵はほぼ手術、
採卵後の気絶するような生理痛・・
などなどダメージ半端なかったです。
思い出しても震える。

⑤とにかく共感してくれる人が周りにいない
不妊治療経験者の友人に相談したりめちゃくちゃ励ましてもらってすごくすごく助けてもらったけど、追い詰められていくと友人の成功事例さえプレッシャーになるのです。
「不妊治療して授からなかったけどいまハッピーに生きてるよ」って人と会話したいと切に思っていました。

そして夫はどんなに協力的でも当事者になりえません。
いまでも「うちは1年で授かったから不妊治療は軽い方だった」と夫が話しているとすごーく腹が立ちます笑。

思い出すだけでこんなかんじです。
なかなか大変でした。
「結果的に経験できてよかった♪」とはまったく思わないけど、経験値はあがったなーと思います。

治療を経て思うこと


①若い女子よ、検査を受けてほしい
「絶対に子どもを持たない」と決めている人以外は、現時点でのパートナーの有無にかかわらず検査は早めに受けてほしい。
私はAMHの存在すら知らなかったので、初っ端から「タイムリミットが迫っている」なんて言われてパニックになりました。

もっと若いときに自分のAMHを知っていたら、
妊活を早めたかもしれないし、
とりあえず卵子凍結したかもしれないし、
もっと覚悟をもって妊活に臨めたかもしれない。
選択肢や心の余裕をもっと持てていただろなーと思います。

②「子どもはまだ?」「つくらないの?」と絶対に聞かない
不妊治療したことを話すと、びっくりするくらい「私も実は」という話を聞きました。
想像以上に不妊治療は身近なこと。
そして妊娠は本当にセンシティブなこと。
軽い気持ちでも重い気持ちでも「子どもはつくらないの?」とか絶対に聞いちゃいけない、と心に誓いました。
本人が話すべき相手だと思っていて、話す時期がきたら話してくれます。待ちましょう。
自分の両親も義両親も、一度も聞かずにいてくれたことは、いまでもとてもとても感謝しております。

③産まれた子の尊さに対して過程はまったく無意味である
不妊治療を経ずに産んだことないので比較ができませんが、
産まれた子どもを目の前にすると不妊治療の過程は全く意味をなしません。
特別「苦労して産んだ子」とも思いません。
ただただ可愛いですw。
そのうち本人が知りたいようであれば話すとは思いますが、そこにも特別な意味はありません。


以上振り返りおしまい。


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