登山好き親父のつぶやき3
結局、乗鞍岳も山頂に立つことは出来なかったんだけど、それでも満足のいく山行でした。自分は必ずしも山頂にこだわってない事を感じ、次はどこに行こうか考え雑誌をめくっている時間や、登山口まで車を走らせている時間さえも楽しく、そんな登山に関わる全てのことが楽しく感じられる事を実感し、いつもは何かを始めても長続きしないのだが、登山はこれからの自分の生活の大事な柱になる部分だという事を感じ始めていました。
登山を再開したこの年は、月に一回の登山を、回数にして五回(登山を再開した八月から十二月まで)を目標にしたのだが、この頃はまだ体力に自信がなかったので、ロープウェイやバスを使っての登山を考え、十月下旬に奥飛騨の新穂高ロープウェイを使って西穂独標(独標手前で引き返しましたが)へ、十一月上旬に富士見パノラマリゾートのゴンドラリフトを使って入笠山へ、中旬には車で標高の稼げる上日川峠からの大菩薩嶺へ。十二月はまだ冬山へ行く自信もなく、大菩薩嶺で目標の回数達成という事で、この年の登山は終了しました。
息子と一緒に登ったのは、最初の木曽駒ヶ岳(山頂には行ってません)と三回めの西穂独標(私は独標手前で戻りました)、五回めの大菩薩嶺(山頂まで辿り着きました)で、かなり頼りない親父の姿を晒しながらの登山でした。
西穂独標へ行った時など、独標から降りて来られた全く見ず知らずの登山者の方から、登山道でへたれて座り込んでいた私に、あなたがお父さんですか、頑張ってくださいと声をかけられ、いきなりの話しかけにびっくりすると、息子が登山道の途中でへばっている親父がいたら、それ、自分のお父さんだからと独標で言ってたとのことで、父親と山に来ている事を他人に話してくれてることに、少し嬉しく思ってしまうバカな親父でした。だけど、息子との写真は一枚もありませんけど。
頼りない親父を見て、その分息子が、俺がしっかりしなきゃという気持ちになってくれればと、そんな事を期待した年でした。
ここまでの投稿を親父のつぶやき-登山再開編-とし、登山再開二年目以降の山行は振り返り編として、印象に残った山行をつぶやいていきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?