ご愛嬌

会計しようとレジへと向かう。
この3年ほどで整備されていった1mちょいほどの間隔を取った導線がレジから横方向へと延びていた。

先に1人会計中で、その直ぐ近く、いわゆる真っ直ぐ後ろといった所にもう1名男の人が、買い物カゴと共に立っていた。
つまり、通行人の邪魔にならないようにと配慮したかのように横へと引かれた導線とは外れた位置にて佇立ちょりつし(突っ立っ)ていた。

そのフォーメーション(？)を見て傍そばへと近づくに連つれて、何となくワザとらしいような挙動で1人分を空けて並んだ。

こちらの気配に気づいたかのような様子があったような気がしたその後、ほどなく導・線・方・向・の・少し先・に・あ・る・壁に貼り付けてあった宝くじのポスターが気になったようで、身を乗り出して1・2歩壁側へと寄った。

そして何と、ちょうど導線の上へと上手ウマいこと止まらはった。
動く前に一瞬足元とかチラ見していたような気がしなくもなくもない。