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ダブル ブレイン2


だが、車はガードレールにぶつかって

止まった。
「うーん」
鏡子が頭を押さえて呻き声を上げた。
「だ、大丈夫」
鏡子が隣でハンドルに蹲っている
和雄に話しかけた。
和雄が頭をゆっくりと上げた。
「識別番号5KN268JМ2967」
和雄が譫言のようにそうつぶやいた。
「えっ、なに」
鏡子が驚いて和雄をジッと見つめた。
「識別番号5KN268JМ2967」
「どうしたの。頭打ったの」
鏡子が激しく和雄を揺さぶった。
「鏡子」

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