得体の知れない不安に襲われる
退院したその日から仕事に復帰しましたが、異変はすぐに表れました。
ふとした瞬間に、言いようのない強いストレスを感じて暴れたくなってしまうのです。無口になって視線が落ち着かなくなり、同行者の手を強く握る。やり過ごすしか対処法は分かりません。
それ以外にも、満員電車に乗れない・電車で人が隣に座ると呼吸が出来なくなり震え出す・家から出ると無意識に薬局に向かってしまいそうになるなどなど、あらゆる症状が出てきました。
ひとつひとつは大きな障害ではなくても、他にも何か普通ではない欠陥が急に見つかるかもしれないという恐怖と常に戦いながら生活しています。
運び込まれた救急病院の先生から紹介状をもらい精神科を予約しましたが、最短で受診できる日は3週間後と電話口で伝えられました。
不安、恐怖、疲労と言った言葉がこの日の日記に並んでいます。
仕事に行くために家を出たのに最寄り駅に着く前に足が1歩も前に出なくなってしまい、迷子のようにきょろきょろ周りを見渡して困り、結局泣きながら帰ってしまうこともありました。
以前よりも色々なことに臆病になったような気がします。初対面の人と電車内で話し込んでしまうような女の子だったのに、今はコンビニで店員さんとやりとりをするのも負担になるほどでした。
「欠陥品が歩いてる。何もする価値がないのに、息をしている。」(日記より)