踊ることは生きること…徒然ダンスなるものに…Ep.21
うんと幼い…
覚えてもいない頃…
人は…
誰かの腕の中で
初めてのダンスに
身をまかせる…
たかい たかい
ぶ〜ら ぶ〜ら
ぴょん ぴょん
びよ〜ん
身体の芯に
響くリズムの心地よさに…
夢中になって…
声をあげて…
初めてのダンスに
身をまかせる…
そう…
たとえば…
ひとりぼっちが切ない時…
ぶらんこに…
もたれて…
ゆられて…
その動きに心を寄せて…
…束の間…
…切ない…こころ…踊らせる…
水のせせらぎに
じっと耳を傾けて…
川面に
目を凝らして…
首がゆらゆら…
揺れはじめ…
気持ちのよい角度を
無意識のうちに
いったり…きたり…
流れるリズムに…
ふいに…
こころが湧きあがり…
指をとんとんしてみたり…
おもわず…
ターンしてみたり…(無理…？)
音楽とダンスは
人の子に与えられた
最大のプレゼント🎁
音と動き…
その噛み合わせがおこす
魔法…？
大人になるうちに…
すっかり忘れてしまったり…
閉じ込めて…
蓋が動かなくなったり…
目も耳も…
塞いでしまったり…
でも…
少しだけ…
心が…
ぴくり…
動き出したなら…
必ず…
そのチカラは目を覚ます…
こころや身体に
むきあうとき…
誰かや何かに
むきあうとき…
ダンスのチカラを使うことを
本能で知っている…
名もない
無数の
踊り手たちが…
誰かの手を取り…
誰かの目を見て…
何かに祈り…
手から手へ…
残してくれた
尊いチカラ…
はるか…
はるかの
昔から…
人が…
人になる前から…
脈々と続く…
音と動きの
その奇跡…
祈り…
伝え…
時に秘密を封じて…
怒りも…
喜びも…
祝福も…
追悼も…
伝承も…
この世界のあらゆる場所で
ダンスのチカラは輝いて…
だから…
そろそろ…
もう…
そろそろ…
その…
プレゼントの箱の蓋を…
今度は…
自分の手で…
開けてみて…
…みんな同じ月を見上げて…
…それぞれの想いを…
…それぞれの何かに…
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