見出し画像

ポメラニアン飼いの困ったあるある

見た目が愛らしく、昔から一定の知名度と人気を誇るポメラニアン。

私も先代、当代と2匹のポメラニアンと暮らしてきました。

見た目はよく似ていますが、中身はまったく違う2匹。

それぞれに持つ困ったところをあげていきます!

  1. ムダ吠えする

  2. 脱走する

  3. 散歩から帰ろうとしない

  4. 散歩に行きたがらない

  5. 雨の日は絶対外に出ない

  6. 散歩の途中で立ち止まって動かない

  7. かみつく

  8. 誰にでもなつく

2匹分とはいうものの、ささっと思いつくものでこんなにあります。


ポメラニアンが吠えてうるさい、というのはよく耳にします。

仕方ないのです。

もともとポメラニアンのルーツはドイツの牧羊犬ですが、その後番犬として改良されたという経緯があります。

番犬ですから吠えます。

先代はそれはそれは吠えました。

窓から道路をパトロールし、人だろうと犬だろうと猫だろうと通っていくものすべてにギャンギャン吠えました。

救急車が通ると、なんの波長があうのか遠吠えしていました。

いま、思うと野生の血が騒いでいたのかもしれません。

かっこよかったなあ。

先代は見た目は小さく愛らしい姿をしていながら、獰猛でした。

そして、小さな子どもが大嫌いでした。

よその子でも近づくものは、がぶがぶ噛みついて泣かしていました。

もちろん、子どもだったわれわれ兄弟も例外ではありません。

血が出るほど噛みつかれたものです。

先代にとって、私たちはヒエラルキーの最下層の存在でした。

先代の上にいるのは、父だけでした。


対して、当代の今の子はほとんど吠えません。

小さいころに、吠えると大きな音をたててておどかす、という方法で吠えないようにしつけました。

遠吠えもしません。

犬としてのアイデンティティを奪ってしまいました。

また、けっして噛みつきません。

これも、小さいときに噛みついたら逆に手を口につっこんで、おえっとさせていました。

かみつくと、おえっとなるので、噛まなくなりました。

怒ると噛むふりをしますが、すぐにペロペロと手をなめてごまかします。

小さな子に傍若無人に扱われても、吠えるでなく、噛むでなく、じっとこらえているのを見ると、不憫でなりません。

先代の暴虐ぶりが偲ばれます。

まあ、噛みつくたびに菓子折もって頭を下げに行ったのは、母でしたが。

散歩は悩みの種でしたし、今もそうです。

片方は、家を出たが最後、けっして帰ろうとはしませんでした。

全力で前足をつっぱって、帰るのを拒否しました。

小さいのを幸いに抱き上げると、例の獰猛さでがぶりと来るのでした。

もう一方は、行きたがりません。

家を出て、少しのところで立ち止まります。

進むでなし、帰るでなし、立ちすくみます。

私は瞑想の時間と呼んでいます。

冬は寒いし、冬以外はだいたい蚊にくわれるし、南国九州の過酷な環境にさいなまされます。

どちらにしても、散歩は苦行です。

そんな先代と当代に共通するところがひとつだけあります。

誰にでもなつく、というところです。

特に女性。

子どもは嫌いですが、若い女性は大好きです。

みずからすすんで、なでてもらいに行きます。

店先などにつないでいくなんて、絶対にできません。

盗む気がなくても、勝手について行ってしまうからです。

誰にもらわれても、幸せに暮らすのでしょう。

若い女性ならば。

ちなみに、どっちも雄です。

先代は、9歳で虹の橋を渡りました。

今より、犬を飼う知識がなくて、寿命を縮めることばかりやってしまいました。

ずっと心臓を病んでいました。

高校三年で自由登校になり、つきっきりでそばにいました。

あんなに好きだった散歩の途中で失神し、心臓マッサージをして蘇生したことも一度や二度ではありません。

受験のため、福岡に泊まりで行ったその日に、逝ってしまいました。

今の子は、生まれ変わりかと思うほど、先代に似ています。

ちょうどつらいことが重なっていた日々で、天から降りてきてくれたんだって信じていました。

ところが、性格は正反対。

似ているところは、ギャル好きってとこだけ。

きのう、そそうしたので怒ったら、がぶっと噛もうとしました。

あんまりにもかわいがるので、わたしを下に見ているのです。

これは、犬にとっても不幸です。

リーダーが誰かを分からせ、服従させる必要があります。

1日口をきかず、おねだりに来ても無視していました。

しょんぼりと、自分の寝床で丸まっていました。

夜になって、決まった場所でトイレができたので、ほめちぎりました。

すると、ひざの上から離れません。

抱っこ嫌いなのは先代と同じなのに。

1日相手にされなかったことが相当こたえたようです。

今日一日はすっかりよい子で、うなることもありません。

「愛を食べて生きる」といわれているポメラニアン。

でも、私の方こそ、愛のホルモン「オキシトシン」を与えてもらっているのです。

一日でも長く、そばにして欲しいと願ってやみません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?