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料理嫌いの専業主婦が、冷凍食品も惣菜も使わないで、おいしい食事を並べられる方法

料理が得意という人は特別な才能に恵まれているのでしょうか。

神の舌を持っているのでしょうか。

それとも経験に基づいた感覚が鋭いのでしょうか。

専業主婦のくせに私は料理がとても下手でした。

実の母は若くして自分の母親を結核で亡くし、誰からも料理を教わる環境にありませんでした。

正社員としてフルタイムで働いていたので、手をかけた料理も作れません。

魚を煮るか焼くかして、生野菜をむしゃむしゃほおばるのが定番メニューでした。

そのため、新鮮な魚を見抜く目とそれをさばく技術は一級品です。

いまだに母が選ぶ海鮮にハズレはありません。

ただし、出汁をとったり、野菜をじっくり煮たりするのはできませんでした。

田舎に定番のおにしめが作れないので、買ってきてふるまって、お客さんにあきれられることもありました。

そんな母に育てられた私もまったく料理ができず、結婚したあと義母に冷たいため息をつかれました。

だけど!

今、思えば、無茶な話ですよ!

女だから料理ができて当たり前!

こんなことも知らないのかってはずかしめられて!

「すみません…」

小さくなってショボン。

いや、かわいそうでしょ。私。

最近、ダンナが料理を覚えたいと言いだして、ジャガイモの芽の取り方から指導してます。
すると、昔の私が不憫でならないのですよ。

どんな料理本にも、じゃがいもの芽の取り方は書いてないし、生姜の皮のむき方も書いてないんです。

包丁の背を使うのか刃を使うのか、無知なのは当たり前。

やったことがないんですから。

料理の下手な母を見てきたので、私には邪道がいっぱいあったんですよ。

閑話休題。

とにかく、基礎は義母に習いましたが、やっぱり料理はずっと下手なまま。

レシピ通りに作っても美味しいものは出来ないし、苦手意識が離れていくことはありませんでした。

そりゃそうなんですよ。

料理のうまい友達は、目分量がすごいんですよ。

調味料の加減だけではありませんよ。

素材の分量を的確に目で量るんですよ。

いま目の前にある材料は、玉ねぎ中1個、にんじん2分の1本てレシピ本の通りなのか?

言われた通りの調味料を入れたのに、なぜ濃かったり薄かったりするのか?

うまい人は知っています。

鍋の中がこのくらいなら、醤油ひと回しとか、塩ひとつまみとか、その感覚を。

私も経験をたよりに、目分量を研ぎすまそうとし、けど凡人なので、

「手作りは味がばらつくから、飽きないで美味しいよねー」

などと、うそぶく始末。

手間だけがかかり出来栄えがパッとしない。
もっとも苦手家事でした。

それが、今は料理が嫌いではないです。

下手なものを外食したり、出来合いの惣菜を買うより、自分で作った方がおいしいと思うようになりました。

なんと、我流ですが、おせちも全部手作りするんですよ。

成長したねー。

きっかけはロジカルクッキングに出会ったことです。

ロジカルクッキングとは、直訳すると論理的な料理。

食材の総重量の0.5~0.8%の塩分で味をつけるという方法。

人間は1%程度の塩分を美味しく感じるのだそうです。

家庭料理ですので、少し控えめに。

一見、重量を量って、調味料を計算するってめんどくさ〜って思うかもしれません。

いやいや、カンに頼って入れる方がのちのちめんどくさいですって。

今のクッキングスケールは優秀で容器の重量をリセットして、純粋な食材量を量ることができます。

Siriにたのめば、手ぶらで計算もできます。

何度か計量と計算をして、作ってみてください。

味に間違いがない。

安定の美味しさ。

毎日同じようにお味噌汁を作っていますが、ちょっと食材やお出汁を変えて飽きるなんてことはありません。

この方法で最初から料理を覚えたダンナ氏。

昨日はすき焼きのお肉の量を勝手に量って、「このくらいが適量だ」などと言って、残りを冷凍していました。

ばっちり👌でした。

余計なフードロスを出すこともなく、エコと節約にひと役かっています。

数値で食べることを管理するのは、実はとても楽ですよ。

慣れ、はいりますが、出来合いの惣菜やお弁当を敬遠するくらいですから、健康とお財布どちらにも優しい方法です。

低温調理や、50度洗いなどもとても合理的で、多用しています。

また後日かきますね。

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