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「仮想通貨FTXが破綻/豊島逸夫氏もあれこれ論じているが、もっと早く投資家に認識を披歴すべき」

改めて、豊島逸夫氏が「金のつぶやき」で仮想通貨FTXの破綻を論じている。

ここで論じていることは、彼のウォール街のコネクションからの情報(これが豊島氏の売りでもあるが)で、米国証券取引委員会委員長ゲンスラー氏のFTXへの顧客預かり金の不正流用の疑いに対する怒りを紹介し、その不正を引いているのと、
仮想通貨特有の、規制漏れしている部分での不斉への温床、それに金利上げ、金融引き締め局面でのレバレッジを効かせた運用の脆弱性を指摘している。

また、もう一点重要なこととして、この金融商品の中央銀行からの独立性である。要は、何かあったとき、捨てられやすいという環境についてである。

これらの点については、概ね私も過去の本コラムで論じてきているつもりだ。そういう意味で、仮想通貨は今後規制で縛られているまでの間は、下落し続ける可能性が大きいし、とことん規制がしっかりできてから、ある形に再生していくであろうと思われる。

ただ、豊島氏もかくも明瞭に仮想通貨について、言い切っているにしてはその時期は遅いと思う。
マネー縮小の時代で、次にやり玉は、シャドーバンクか、簿外取引かと身構えていたが、仮想通貨破綻だとは、と言及しているのは、とぼけていってるのかもしれないが、鈍感で遅きに失している。
日本の投資家に対して、もっとセンシティブになっていただきたいと思うのは、厳し過ぎる言い方だろうか?

私から見れば、日経に連載を持つ独立系機関投資家として、相応な執筆料をいただいているのなら、もう少し日本の投資家のために有益情報を早く発信するようにしてもらいたいと思う。

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