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「成功の実現」中村天風著/自身の中にあるまごころの力で生きよう!

ヒトが生きていくためには、内なる活力と外からの刺激の両方が両方とも存在しなくてはならないのは言うまでもないでしょう。

渡部昇一さんは、「人間らしさの構造」で自分の内なる声に耳を澄ましてその声に従って生きよう、と言っています。

また、実際に社会に出ますとそれこそ至る所が競争によって進歩、進展するよう仕組まれていることに気付きます。

おそらく内的なものと外的なものが二つながらに車の両輪のように人間や社会を成り立たせているに違いありません。

どちらが欠けても人間社会は成り立たないものなのでしょうが、一人の人間にとって、どちらが先なのか、と問われたら、私はもちろん内的なものだと断言します。そしてどちらが優位なのかと問われても内的なものだというでしょう。

おそらく、内的なもの6、7分に外的なもの3、4分くらいが適度なバランスというものなのかもしれません。

それはさておき、私がここで言いたいことは、内的なものを先に整える必要があり、内的なものを最終的には優先すべきということです。

人間は個人としては、さほど強くないもので周りの人間のほとんどから非難されたり、認められない状態が長い間続くと誰しも活力が無くなってくるものです。
また、実際世間を渡っていく長いうちには、そのような局面に立ち至らされるケースもままあるものです。

そのようなときこそ、内的活力をしっかり取り戻さなくてはなりません。
どうやって取り戻すのか?
ここで近くに親身な友人や心優しい家族がいる人は幸福です。
しかし、いかな家族でも、いかな親友でも、どうしようもない局面というのは、人間が生きている実社会の熾烈な環境下で存在するものでもあります。

そのときです。
この、中村天風さんのこの「成功の実現」を繰り返し読むことで人間が持っている本然の内発力が呼び戻されます。
私自身、仕事的にも家庭的にも悩ましい中年のある時期、この本を繰り返し読むことで、おそらく念仏を読むに似たような形で心の活力を維持することができました。
また、碩学、渡部昇一さんの薦める良書でもあります。

中村天風は、日露戦争の時、満州を諜報部員として主に匪賊や馬賊の統御を任務として活躍しましたが、戦後突然、当時不治の病であった結核を患い死を宣告され、治療法を求めて世界を放浪し尽くした挙句、最後の最後エジプトでインドヨガの聖者にめぐり逢い、三年のヨガ修行の末、病を完治し、運命を切り開いたという人です。
その内的経験の抜粋の最も良いところを凝縮した書が本書です。
(明治大正昭和の名だたる多くの著名人が中村天風に影響を受け、偉大な事績を残されています(上記参照))

非常に高価な本なので、後ずさりしてしまうかもしれませんが、この価格を支払っても全く損はありません。そう思います。

その他にも中村天風の書はたくさん出ており、私はそのほかの高価な書も購入しましたが、この書一冊で十分です。
この書を繰り返し読むことが重要です。
そうすることで文字通り「成功の実現」へと進むことができると私は思います。

以上、全ては私見ではありますが、心よりお薦めいたします。




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