「一技術者が仕事の意義について考えてきた一側面 (8)近代の個とC社と私/定年講演
さて、「近代」における個の確立の、”個”ですが、
”個”とは、個であって個でない何ものか、なのではないでしょうか。
福澤諭吉の言う「独立自尊」とはそういう多少分かりづらいことを含んでいます。
そもそも個とは何か?西洋的自我なんかではないと私が気付いたのは、非常に遅くて、30代になってからでした。
しかし、以上のように解釈する”個”とは、アジアの哲人政治家李登輝さんが言う、「私は私ではない私」とも平仄が合っていてそれなりに受け入れられるものだと思います。
長々と述べてきましたが、以上が私なりの近代への対し方ということになります。
最後に、国とC社とを対比して述べましたが、私は、日本と同じくC社も社稷だと思っています。
実に多くの方々(会社における縦と横=先輩、同輩、後輩)に支えられた、というのが実感です。もとより思ってもいないところで支えていただいたはずとの自覚もしています。
この結論は支えていただいたことの、私なりの、多少の合理的根拠を示すことになっていると思っています。
(9)に続く
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