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「インフレ、賃上げ」/物価も賃金も長いスパンで上がり続ける、米欧日の順で上がって来ている、なおさら日本は賃金は上がり続ける可能性が高い

今日1/11(水)の日経、時事通信等で賃上げが加速しそうなニュースが続いている。

持続的な賃上げの流れが出来つつある

このこと自体については大いに歓迎していいのではないかと思っている。
また、十倉経団連会長の言は、悪くとれば、持続的な賃上げというのは、一遍に急激な賃上げはできないかもしれないが来年、再来年へと時間を掛けて賃上げするように要請している、とも受け取れるいつもの経営サイドのコメントと言えるところがある。
しかし、後半の来年再来年へと賃上げは続くと言っているのは、物価高が続くという情勢分析をしているという前提が垣間見える。
その上で持続的な賃上げと言っているということは、やはり賃上げも当分の間継続的になされるであろう可能性が高いことを物語っている。

日銀物価予測

本日産経新聞11面の23年物価予測を日銀が、2.9%から3%代前半に引き上げる検討に入ったことを報じている。
これは、前記賃上げ記事と整合している。
インフレが賃上げを伴って、相互作用的にスパイラルアップしていく描像が見てて来ているのではないか、と思われる。
非常にいい兆しである。

米欧と日本の物価、金利の動き

1/6読売新聞6面に、昨年末までの日米欧の消費者物価の推移、日米欧の政策金利の推移が掲載されている。

その二つのグラフで注目したいのは、
米国が、22年の三月から物価上昇に応じて金利を矢継ぎ早に上げてきて、なお十分に下がってきてはいないものの8月以降消費者物価指数が下降してきているのに対し、
欧州は、7月に漸く利上げに踏み切り、その後利上げを続けているものの、まだピークアウトしたか判然としない状況であること、
日本は、物価上昇も遅れて始まっているが、利上げは年末12/20の0.25から0.5%であり、なお物価上昇の勢いがありそうであること、
の三点の比較である。

このことが指し示しているのは、物価、金利ともに米欧日の順に上がっていることであり、米国に比べ、欧州が遅行し、さらに日本が遅行しているという構造である。

まだまだ物価上昇、賃上げは続く

このことから先を読み込むと、
米国の物価、賃上げがまだまだ続くと予想されるのであれば、欧州、日本はさらに物価上昇、賃金上昇がこれから本番を迎え、さらに続いていくということである、少なくともその可能性がかなりありそうだということである。

私は、おそらくそのことはかなりの確率で今後続いていくのだろうと考えている。
これは以前の下記記事で言及させていただいたように、

金融スジから雇用者へマネーの流れが逆流してきている中期的なトレンドによるものだろうと思われるからである。



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