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「当面ドル高に振れていき、植田日銀が実質利上げで金融正常化の方向へ行き、円が適当なところに戻る、というシナリオはやはり有りそう」

金融アナリストの内田稔氏が私が2/17の記事で言ったようなシナリオに言及している。

米欧の最近のインフレの揺り戻し、雇用情勢の継続的逼迫により、金利が想定より上がっていくとする予測が喧しい。
それに応じて、為替は徐々にではあるが、円安に振れ、年末より10円近い円安に至っている。

今後の見通しを、上記記事で内田稔氏が更なる円安の情勢であると言い、それに対しては植田日銀が論理的発言をした上で実質利上げの金融政策修正をするだろうとのことを示唆している。

これは、私が2/17の記事で申し上げたシナリオである。
日本経済にとっては、経済安全保障情勢とも相俟って、この貿易赤字をも味方につけて、国内投資、国内生産を増やしていくことで再生をはかっていくということが期待されており、そのために為替の適度な円安水準が必要となっているのが実情である。
過度の円高がこれまで日本から雇用そのものを輸出し、中間層の所得を奪ってきたことが不況の大きな要因であることからも、アベノミクス開始時の黒田バツーカがこの十年の日本経済にとって効果的であったことは日経平均株価が実証しているところである。
こういう視点に立って、今後の日銀の金融政策を見た時、やはり内田稔氏が示唆し、私の2/17の記事のシナリオが十分にあり得るとして浮上してきて少しもおかしくないと思う。

そろそろ、この種のことに関して、アナリストが言及してきそうな予感がしている。
皆さんも是非ご注目ください。



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