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「こういう記事をまともに信じちゃいけないと思う」/『世界の機関投資家、段階的な脱炭素に資金 資源高で転換』

11/7の日経に「世界の機関投資家、段階的な脱炭素に資金 資源高で転換」との記事が掲載された。

「世界の機関投資家らが、ESG(環境、社会、企業統治)投資を巡り、より現実的な脱炭素を探り始めた」ということで、
旧来のいわゆる炭素企業に対して、段階的に脱炭素へ向けた歩みを株主として後押しするよう働きかけ、多排出企業へ削減促す取り組みを模索し始めたということのようだ。

一方で、米国の年金組合機関投資家がオイル関連企業へ投資しているのを年金組合から訴訟を起こされているということも、反作用としてこの取り組みのトリガーになっているようだ。

こういう記事には、よくよく注意しなければならないと思っている。
脱炭素クリーンエネルギー企業への先行投資が、この株価下落で特にグロース株が大きく下落していることで、機関投資家が運用がままならないことが裏にはあるのではないかと思う。

グロース株の代表格の脱炭素新興起業の株は大きく下落している一方で、旧エネルギー側の炭素そのもののオイル関連企業は原油高で高利益決算連発で株価は高止まりしているマクロな状況を反映しているのではないかと、私などは勘繰りたくなる。

実際、本音はそんなところではないだろうか?

いずれにしても、これまでクリーンエネルギー新興企業株、グロース株に投資していた機関投資家が、バリュー株にシフトしてこざる得ない状況なのだと見ることができるわけである。

この種の記事を見るときは、必ずこのような勘繰りを入れて理解していくことが肝要と思う。

是非皆様も、騙されないようにしてください。


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