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「米物価&個人支出統計上振れ 3月FOMCは0.50%大有り ターミナルレイト市場予測5.25-5.5%も上振れするか」

インフレパラダイムの昂進

着々とインフレパラダイムが昂進している。
昨日の米国で発表された物価指数(CPI)と個人支出統計は予想を上回り、さらに前月値をも上回り、インフレがぶり返した様相を呈している。

円安の昂進

また、昨日の新日銀総裁候補の植田氏の、大規模緩和継続の考え方が国会質疑で確認されたことと、米統計の結果による更なる利上げ予測とによって、円安が一層昂進している。

円安が続き、定着する可能性

従来から本コラムで述べてきたように、やはり完全にインフレパラダイムに転換して昂進さえしてきているという状況が続いている。
そして円高予想されていた為替も、本コラムで有り得ると述べてきた円安昂進が進んできており、今後も進むであろうと思われる。植田日銀はおそらく黒田日銀が12月に行った同様な実質利上げをどこかで行い、そのときは一旦円高に振れるが、そうそう利上げは出来ない日本の経済状況の中で、米国で一層進むインフレによる利上げに追いつけないと予想される。

であれば、円安はさらに昂進していくことが十分に予想され、これは大事なことだが米当局が約三十年ぶりに本格円安を許容していることが基盤となって、円安が定着していくことが明らかになってくるのではないだろうか。

株式市場

FRBはこの統計により一層の利上げをしてくるのはおそらく間違いない。2月のFOMCで楽観論めいた発言をしたパウエルは3月ではかなり厳しいタカ派発言をしてくるだろうし、利上げ事態も本コラムで述べたように、0.50%にしてくる可能性が有る。もしかしたら突然非定期で利上げしてくる可能性もある。

このような状況は、思ったよりインフレが大きそうだとサプライズだった昨年の今頃の空気にそっくりであり、米国株式市場は、昨年の今頃から起きた流れに似た状況を呈する可能性が有る。
つまりは、結構下落するだろうということだ。そういう予想は既に国際金融スジから漏れて来ている。

来週あたりはかなり大きな下落があるかもしれない。ただ、NYダウの現在値が昨日336ドル下落して3万2816ドルで、昨年の底値の29000ドルくらいまでは10%以上マージンがあり、なお若干の余裕シロがあるように思える。
落ちたとして、どのあたりまで下落するかはわからないが、FRBも利上げを急ぎリスク低減をするだろうとは思うので、値はともかく昨年並みの状況にとどめるのではないかと勝手に予測しておきたい。

日本は、米国の従属変数なので、これも昨年と同じような状況が来るだろうと思われる。
ちょうど季節的に同じ時期なのは偶然だろうか?

終わりに

以上、勝手なことを繰り返してますが、あくまで予想でこれから起きる事象などよく見て、個人投資家の皆さんは種々工夫をしていただいて是非頑張ってください。

また、日本経済について述べると、
状況はやはり国内投資促進、生産性向上、賃上げの加速継続という流れが作り易く、需要昂進を政府が政策化していく中で、これまで本コラムで述べてきた良い流れがよりはっきりとついてくるという意味で、
スタンスは変わらず中長期的にポジティブということだと私は思います。


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