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「為替に対するまともな議論 またも、みずほの唐鎌氏」/円安は中長期的に継続する

本日8/18のロイター伝のコラムに、再々に渡って為替に関する良い記事を掲載する、みずほの唐鎌大輔氏の記事が有ったので紹介しておきます。

記事を読んでいただくのが、一番だと思いますが、それでは不親切ですので要旨だけ以下記しておきます。

日本円の需要構造がかつてと変わってきている、貿易収支しかり、特にサービス収支はインバウンドが再開されても基本大きく赤字構造で、この基本構造がかわりそうにない。

昨年の円安時から、この一年の円安は、ドル高ではなく、各国通貨に対する円独歩安に近い。そしてそれは、各国と日本の金利差に基づいている部分が大きく、このことは今後も注意が必要。
なので、今後のインフレ鎮静化に向かって、今の金利差は縮小するので、円高に振れることは不可避。
しかし、かつての円高構造が上記したようにないため、大きな円高にはならない(ここは非常に重要と思います)。

また、唐鎌氏は、スイスフランを安全通貨と見做し、かつての円は安全通貨で無くなってスイスフランに比ぶべくもない、との趣旨を語っておられるが、私自身は、多少この点は疑問です。
スイスフランも相対的に地位低下していると思います。大手スイス金融機関が破綻したのは記憶に新しいことでもあり、スイスフランを引き合いに出して円の価値を相対低減する論旨は少し違うかなと思います。

以上ですが、興味ある方は、元記事を読んでみてください。

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