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「上岡龍太郎、桂春蝶(先代)と阪神タイガース川藤」桂春蝶が語る/こんな人間たちがいっぱいいてほしい

上岡龍太郎さんが亡くなったということが数日前から報じられています。その中でも秀逸な報道を見つけましたのでご紹介します。

いまの桂春蝶が先代の桂春蝶と上岡龍太郎との話を阪神タイガースの川藤幸三さんから聞いた話として語っています。
川藤さんが84年最低年棒になったとき、上岡、春蝶がヒット一本につき1万円を箱に入れてシーズン後、川藤に給料として渡したところ、川藤は峻拒した後、子供たちの甲子園の年間ボックス席招待として寄付したという話ですが、話は是非、現春蝶の語りである、記事を読んでいただきたいです。
さすがに落語家です、語りがすごくいいので、本当に春蝶の語りを記事で読んでほしいと思います。

付け加えますと、ここで話題になったのは83年、84年のシーズンですが、85(昭和60)年川藤は代打で活躍し阪神タイガースは21年ぶりのリーグ優勝と初の日本一に輝きます。
そして翌86(昭和61)年のオールスター戦にオールセントラルリーグの監督となる阪神タイガース吉田監督は、代打川藤をオールスター戦に監督推薦で出場させるのです。
いまでも、そのときの川藤の出場シーンをわたしは覚えています。

こんな人間たち、そして人間関係が今こういう時代だからこそ、有ってほしいと思うのは私だけではないと思います。

個性というものを求めて止まない近代という時代が行き詰った今、求めすぎても個性は得られず、自分の内なる熱や心を素直に信じてやっていくことで個性が否応なく宿り、周りを感化するものであることを若い人たちに知っていただけたらと思い、この話を引用しました。


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