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「急に揺り戻した円高、そして本日の円安 及び China経済の情勢」

 先週末くらいから、年初より進んできた円安に対する揺り戻しがあった。一時140円に迫った円安が昨日は130円を切るかという急激な円高となった。これは、FRBの7月FOCでの情報から市場が来年2023年は金融緩和を予想するといった流れが引き寄せたものと思われる。

 それを裏付けるニュースが本日8/3のForbesの記事に載った。

株式市場の「楽観論」は行き過ぎ、FRB高官らが相次ぎ警告(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース

 この記事中では、円高へ振れた要因を踏まえつつ、連銀関係者らがしきりに今後のインフレの不透明さと更なる利上げの必要性を謳っている。このあたりがまさに本日の133円へとさらに戻した円安の原因と言えるのではないかと思う。

 これまで本ブログで述べてきた円安の流れは維持しているものと思う。今後も急激な円安昂進に向かうかどうかはさておき、当面の円安の流れは変わらないと思われる。

 さらに、本日目にした記事で注目すべきだと思うのは、China経済の先行きに関する情報である。

 次の記事をご覧いただきたい。

中国の住宅価格下落が示唆、日本の「失われた30年」より長い混迷リスク 不動産市場は早まった人口減社会を先取りした動きではないのか(1/3) | JBpress (ジェイビープレス) (ismedia.jp)

 市岡繁男さん(証券アナリストかと思う)が、数値的根拠を提示し、China経済の中長期的先行きネガティブを指し示している。ここに示されているのは、かなり説得力があると思う。まず大きく将来の人口動態を議論し、近々の不動産市況と経済動向を議論しており、私としてこうやって定量的議論をみて改めてこれまでのChina経済に対する認識が追認されたように感じる。

 ここに示されているように、China経済の中長期的なネガティブはかなり蓋然性が高いと言える。

 
 以上、為替についてとChina経済について、本欄で進めてきた議論に参考となる情報を、本日の記事の中から二つ、取り上げてみた。

 個人投資家の皆さんには、今後ともマクロな世界情勢への認識に遺漏無きを得ていただきたい。

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