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「為替介入をニューヨーク時間で実施したが、、、、、、、実質金利から見た為替について一考察」

ニューヨーク時間の21日、政府日銀が9/22に続き二度目の為替介入に踏み切ったようだ。

日本時間でなく、ニューヨークと言うのも意表を突いた形を狙ったものと思われる。
この介入により、一時144円台まで円高が進み、現段階で147円台になっている。

今後もこの円安が投機による部分が大きいことから、このような介入をやってくることはあるだろうし、すべきでもあるだろう。

そのあたりのことは来週初めにかけて識者の論評が出て来るのでそちらにお任せするが、

為替に影響を与える実質金利について少し考えてみたい。

週末の下記の記事を参考にしたい。

日本の9月の消費者物価指数が31年ぶりに3%台を付けた、円安が物価に響いている、と言う記事である。
一方、為替は、週末の段階では、日米の金利差を反映して151円台から152円をうかがうような展開だった。

さて、ここからだが、
実質金利を見てみると、
実質金利=名目金利-インフレ率だから、
日本は、0.25-3.0=-2.75%
米国は、4.0 -8.2=-4.20%
(いずれも9月の、10年債の長期金利と消費者物価上昇率を代入)
今今の実質金利は日本の方が高く、円安ではなく円高になるべき様にも思う。

では、半年から一年先を見るという見方もあるので、23年について、ざっくりだが、予想物価上昇率と予想金利で見てみると
日本は、0.25-2.0=-1.75%
米国は、4.5 -5.0=-0.50%
こうなると若干米国の実質金利が高くなる。
ちなみに、日本の長期金利は予想しやすく今のままの金融緩和措置が続くとして、0.25%、消費者物価指数は、前出の記事から日本経済研究センターの予測からざっくり平均した値である。
米国は、世情言われている中間くらいをこれもざっくり入れてみた。

日本は、ある程度当たらずと言えども遠からず、といった気がするが、米国はどうであろう。まだまだ分かりにくそうである。
しかし、実質金利から見て、そんなに急激に円安が進むのだろうか?

23年については今後年末にかけての状況によって変わってくるし、見えても来るだろうと思う。それを見てみないと何とも言えないような気がする。

そうだとすると、今の円安については、実質金利を反映しているというより、名目金利による差分を投機筋が狙って左右されている為替という面が強いのではないか?

もちろん、これも素人の見方かもしれず、なにか識者の納得のいく説明を期待したいと思う。

しかし、自分なりにこういった分析をして理解を深めながら、金融動向を眺めていくことは非常に有効だと言っておきたい。
恐らく何かのきっかけで、為替は容易に逆回転を始めうる類のしろものだろうから。


まとめ

以上、日経などの記事も十分に分析せずに雰囲気で記事を書いているものが多いので、一考察として今回記事を挙げさせていただいた。


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