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「たびたびですが、円安について」投機の動きが今後もしばらく続く

近々の140円を超える円安については、投機の動きであることを本コラムでも述べてきました。
本日の世間の記事中にもそれを言う記事がありました。

また、いつも引用させていただく、豊島逸夫さんのコラムも最近はニューヨークの金融スジの情報として同様のことを伝えており、今日もその種の情報を掲載しています。

リーマン後では、アベノミクスが始まった2012からの動きが為替の中で落ち着いた2015年あたりからは円ドルに関してはあまり大きな変動がなかったため、為替投機のある意味エネルギーがたまっていたのかもしれません。
昨年のインフレの兆候以来、今現在の状況は、マネーのエネルギーが為替にかなり注がれていると言ってよいと思います。
それは下記の最近の本コラムでも少し触れました。

そういう状況であるとすれば、これまでに述べましたように、将来的には円は戻る蓋然性はかなりあると思います。
しかし、私は、かつてのような水準までは戻すことはなく、ある円安水準で推移するという予測をしています。

一方で、冷静には実質金利を見ていく必要があると思います。
日米の差は今今現在は日本の方が高い水準であり、数カ月前の段階では来年の実質金利水準が米国がかなり高い水準であることから円が売られていたの言え、それが当たり前だと思います。
ただ、米国のインフレがかなりしつこいと予想されてきていますので、この認識が逆転してもおかしくありません。
少なくとも中期的には、そう考えることも一定の妥当性が有ります。

例えば前記のような議論も含めて、為替の先行きを見ていく必要があり、今後の米国経済のリセッション具合によっては、当然リスク回避の円高への振れは十分あり得ることだと思います。

最後にまとめると
1)短期的には、円ドルは、投機要因に左右され、大きく円安に振れる可能性が有る。
2)中期的には、円ドルは、円が戻す流れが来る可能性が高い。特に米国のリセッション具合によって左右されるだろう。
3)長期的には、本文で述べませんでしたが、これまで本コラムで述べてきたように、以前の水準に比べ十分な円安水準で推移していく可能性がある。

以上が私の見解です。

ご参考まで。



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